ジム・ロジャーズ: 買いは日本、中国、そしてロシアの株、しかし

マイケル・シンシア氏(コラムニスト)が著名投資家ジム・ロジャーズ氏をインタビューしました。


ロジャーズ氏は米国の将来を悲観し、「どんなものに現在投資しているのですか」、という質問にこう答えています。

中国、日本、そしてロシアの株を買っている。米株に投資していない一つの理由は、現在の米国マーケットは史上最高のレベルにあるからだ。私は高値圏にあるものは避けることにしている。日本の株式市場は、史上最高のレベルから約50%下で推移している。安部首相は、円を刷り続けることを表明しただけでなく、株を買うように巨大な年金ファンドを説得した。安部首相のしていることは株、そして証券金融業界にとても有益だ。安部首相の金融政策は短期的には投資家に好影響だが、長期的には日本にとって悪い結果になる。人口の減少、増え続ける膨大な赤字、更に大きく崩れる円。こんなことが日本にとって良い訳がない。
ギリシャに関して、ロジャーズ氏はこう語っています。
今のところ、ギリシャはサイドショーだが、政治家たちは間違いに間違いを重ねているから、サイドショーからメインイベントになる可能性がある。ギリシャにとって最善な方法は、ユーロ圏にとどまって破産の宣告をして一からやり直すことだ。米国を考えてほしい。いくつかの州や市が破産したが、だからと言ってそれらが米国を去った訳ではない。先ず破産宣告、そして財政の立て直しだ。ギリシャが破産宣告をし、そして更にユーロ圏にとどまることに疑問を感じる人もいることだろうが、そんな事は時間が経てばふんぎりがつく。しかし、ギリシャがユーロ圏から追い出されるようなことになると、ギリシャ問題はメインイベントになってしまう。
米国に関して悲観的なロジャーズ氏は、米国株式市場についてこう述べています。
世界は人工的につくられた流動性で溢れている。この流動性の恩恵を受けることができた人たちは笑いが止まらない状態だが、流動性がストップしてしまうと悲惨な状況に襲われることになる。米国の歴史を振り返ると、経済の減速が4年または7年おきに起きている。株式市場に問題が起きてから既に6、7年経つから、そろそろ問題が起きる頃だ。連銀は、「マーケットの暴落など心配する必要はない」、と言うかもしれないが、この大きな人工的につくられた流動性がストップする時、私たちは大きな代価を払うことになる。次にやって来る問題は、前回以上に大きなものになることだろう。
では、米連銀はどうするべきでしょうか?ロジャーズ氏の回答です。
国債の買いを止めることだ。金利(利回り)はマーケットに決定させること。もちろん、その結果として企業の倒産が起きることだろうが、90年代のスカンジナビアを思い出してほしい。問題が起きた時、スカンジナビアは企業を倒産させた。もちろん、2年ほど苦しんだが、世界の健全な経済国家の一つに立ち直っている。その反対が日本だ。政府は企業の倒産を避けるために人工的な刺激策を実施し続けた。しかし、そのお陰で日本は10年を失ってしまった。
投資家への、ロジャーズ氏の最後の言葉はこれです。
Be worried. (心配しなさい。)

(参照した記事:Jim Rogers does not like U.S. stocks one bit

Why Jim Rogers is buying what everyone else is selling

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