2015年6月1日月曜日

史上最高に達した米国株式市場の証拠金債務を気にする必要は無い!?

ニューヨーク証券取引所の証拠金債務が史上最高のレベルに達した。4月末時点における証拠金債務高は5070億ドルにおよび、これは2007年10月の株バブルのピークを50%ほど上回る。(ゼロヘッジ)
信用取引が積極的に利用されている、ということですが、ゼロヘッジは更にこう書いています。
ついに、待ちに待った大衆のマーケット参加が本格的に始まった。個人投資家たちは、金を借りて争って株を買っている。
チャート: Advisor Perspectives  
赤い線がニューヨーク証券取引所証拠金債務(インフレ考慮済み)、そして青い線がS&P500指数です。見てのとおり、両者の同様な動きで分かるように、証拠金債務が上昇しているときはマーケットも上昇し、 証拠金債務が下降しているときはマーケットも下げています。
長期的に見た場合、先ず投資心理が悪化してマーケットがそれに続く。投資心理の悪化は証拠金債務減少という形で表れ、そしてマーケットが下げに転じる。だから、史上最高に達した証拠金債務は気にならない。 -- エリン・ギブズ(S&P Capital IQ)
「気にならない」、と言われても気になってしまうのが現在のマーケット状況です。米国のブルマーケットは6年目に入り、多くの人たちが天井の心配をしています。それに、金利引き上げもそろそろ実施されそうですから、現時点で積極的に株を買ってよいのでしょうか?先日、ゴールドマン・サックスのデービッド・コスティン氏が弱気な意見を発表しましたが、米株のバリュエーションについて氏はこう述べています。
極めて低い金利を考慮すると、現在の米株は割高だ。たとえば過去40年間、実質金利が0%から1%だった場合、将来の利益を考慮して計算された株価収益率(PER)は平均で11.2倍であり、現在の17.2倍を大きく下回っている。更に過去94年間、実質金利が0%から1%だった場合、過去1年間の利益を基に計算した株価収益率の平均は13.5倍であり、この数値は19倍という現在のレベルを大幅に下回る。
コスティン氏は、こんなことも指摘しています。
資料:ゴールドマン・サックス
S&P500指数に属する企業による自社株買いの様子です。各棒の上に数字が記されていますが、これは企業が保有する現金の何パーセントが自社株買いに割り当てられたかが示されています。
投資家たちと同様に、企業経営者たちの株売買タイミングは悪い。株式市場が天井となった2007年、企業は保有する現金の三分の一以上を自社株買いに使っている。その後マーケットは40%の下落となった訳だが、2009年の大底では、たったの13%しか自社株買いに割り当てられていない。
今年は28%が推定され、天井となった2007年のレベルに迫っています。「これは短期的にマーケットに好影響」、とコスティン氏は述べていますが、「割高なマーケットを考えると、現時点における自社株買いは疑問のある行動だ」とも付け加えています。

(参照した記事:Margin Debt Breaks Out: Hits New Record 50% Higher Than Last Bubble Peak

NYSE Margin Debt Hits a New Record High

Goldman Finally Warns The Mullets——The Stock Market Is Over-Valued!

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