2015年5月8日金曜日

米雇用統計は予想以下の好結果!?

4月の米雇用統計が、金曜のニューヨーク株式市場開始1時間前に発表されました。下は、ダウ平均に連動するETF、SPDR Dow Jones Industrial Averageの5分足チャートです。(マーケット終了2時間15分前時点)


窓を開けての強い寄付き(A)ですが、ここで質問です。

ダウ平均が上昇しているということは、今朝の雇用統計が良かったということでしょうか?

失業率は予想どおりですが、雇用者数は予想以下の結果です。注目されていた時給は期待されていた0.2%増を下回る+0.1%、更に、前回発表された3月の非農業部門雇用者数は12万6000人増から8万5000人増に大幅下方修正され、多くの人たちは雇用統計は悪かったと結論しました。

しかし、CNNはこう報道しています。


雇用統計は「Good news(朗報)」、と大きな見出しです。予想以下、そして前回の分は下方修正という内容が、なぜ朗報なのでしょうか?

チャート:CNN
Aは3月、そしてBが今朝発表された4月の非農業部門雇用者数です。
3月のような弱い数字が出なくて良かった。雇用者数は20万台に復帰、朗報だ。
20万台に回復した数値を見たエコノミストたちは、「3月の悪い数字は一時的なものであり、6月は無理だが、金利は9月に引き上げられる」、と結論しています。

では、フェデラルファンド(FF)金利先物の9月限を見てみましょう。(フェデラルファンド先物は、米連邦準備制度理事会の金融政策の変更によってもたらされる短期金利の変化に対してヘッジしたい、あるいは投機したいと思っている人にとって重要なリスク管理のツールです。-- CMEのサイトから抜粋)

データ: CME
現在の価格は99.810、前日の終値から0.02ポイントの上昇です。99.810では分かり難いので、数値をパーセントに変えてみましょう。

100 - 99.810 = 0.19

トレーダー、投機家、投資家たちは9月のフェデラルファンド金利は0.19%になることを予測している、と言い換えることができます。

興味深いのは、現在の価格は0.02ポイント昨日より高いということです。

昨日の終値: 99.810 - 0.02 = 99.79

パーセントに直しましょう。

100 - 99.79 = 0.21

ということで、昨日の終了時点では、0.21%が9月のフェデラルファンド金利として予測されていました。

エコノミストたちが言うように、今朝の雇用統計が9月の金利引き上げの可能性を高めたのであれば、フェデラルファンドの先物金利も上昇する筈です。しかし事実はその逆、今日の金利は昨日より下がっています。

フェデラルファンドの先物を利用しているのは、危機管理の必要なヘッジファンド、ミューチュアル・ファンドなどの金融機関です。要するに、実際に資金を運用している人たちは、「9月の金利引き上げの可能性は下がった」、というエコノミストとは正反対の見方です。

こういう極論も出ています。
金利引き上げは無い。その代わりにやって来るのは量的緩和の第4弾だ。 -- ピーター・シフ(Euro Pacific Capital)

(情報源: SBIリクイディティ・マーケットのツイート

Good news: U.S. economy adds 223,000 jobs

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