金曜に控えた米雇用統計、迷うアナリストたち

明日金曜は米雇用統計(4月分)の発表があります。(日本時間午後9時半)
予想されている数値:
非農業部門雇用者数: +23万人(前回 +12万6000人)
失業率: 5.4%(前回 5.5%)
平均時給: +0.2% (前回 +0.3%)
平均労働時間(週): 34.5時間(前回 34.5時間)
昨日のADP雇用統計を考えると、明日は予想以下の結果が発表される可能性があります。

米ADP民間雇用者数16.9万人増、昨年1月以来の低い伸び
ロイターがまとめた市場予想は20万人増。雇用の鈍化はほぼすべての部門にわたり、ドル高の影響を受けていると見られる製造業は1万人減少。3月の3000人減に続く減少となった。3月分は当初の18万9000人増から17万5000人増に下方修正された。(ロイター

チャート:ADP
最近1年間のADP民間雇用者数の様子です。矢印を入れましたが、ここ数ヶ月間は下降が顕著になり、米国の経済回復の勢いに衰えが見えます。

ゴールドマン・サックスのアナリストは、明日の雇用統計が予想を上回る理由を3つ、そして予想以下の結果になる理由を3つ挙げています。
予想以上の好結果になる:
* 4月のサービス業のデータは全体的に強い内容だった
* 新規失業保険申請者数が減少している
* 4月の気候は通常より温暖だった 
予想より悪い結果になる:
* 製造業の調査レポートに弱さが見られる
* 仕事を見つけるのが難しくなったと言う人が増えている
* 人員削減を発表する企業が増えている
一方の理由が圧倒的に多ければ読む方は判断し易いのですが、3つずつ挙げられてしまったのでは迷ってしまいます。

次の疑問は、雇用統計発表後のマーケット反応です。予想を超える結果は買い材料となるでしょうか?マーケット・ストラテジストのコリン・クレジンスキー氏は、こう述べています。(多くの人たちが氏と同意見です。)
予想を超える結果、予想以下の結果の両方が買い材料になる可能性がある。強い雇用統計は経済成長を示すから買いだ、という見方ができるように、悪い結果は金利引き上げ時期を遅らせるから株に好影響、と判断することもできる。マーケットは高値圏で4ヶ月も横ばい状態だから、明日の雇用統計にマーケットがどう反応するかを予測するのは難しい。
ということで、株式市場に方向性が戻るためには、人々の迷いを吹き飛ばす極端な内容の雇用統計が必要のようです。

(情報源: ADP National Employment Report

GOLDMAN: 3 reasons the jobs report could be great and 3 reasons it could stink

U.S. stocks advance as bond turmoil subsides

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