弱さが顕著になった米国不動産投資信託

「現在のマーケット環境を考えると、投資家たちの期待に応えることができるのはリート(不動産投資信託だ」、という内容の記事が今朝のヤフーファイナンスに掲載されています。ザックス社(格付け会社)のアナリストによって書かれた記事ですが、現在の環境を、こう説明しています。
* 相変わらず心配な世界経済の先行き
* 悪天候が原因となって失速した第1四半期の米国GDP
* ドル高を受けて利益減少の米国企業
* 不安定な原油価格の動き
* 遅れそうな米国の金利引き上げ

下向きの気配がありますが、今のところ米国経済は回復中、それに低金利を考えるとリートは絶対に逃すことのできない投資だ、というのがザックス社の結論です。

一口にリートと言っても一戸建て住宅専門、アパート専門、病院などのヘルスケア物件専門、オフィスビル専門、と多数の種類があります。ザックスが勧めているのは、Vanguard REIT (VNQ)という140の様々な種類のリートに投資しているETFです。

S&P500指数と同じ動きをするSPDR S&P 500 (SPY)というETFがありますが、Vanguard REIT (VNQ)も同様な種類のETFです。Vanguard REITは、米国リート指数と同じ動きとなるように作られているので、このETFに投資することでリート指数と同様な成績を上げることができます。

下は、Vanguard REIT (VNQ)の日足チャートです。


短い横線を4本入れましたが、高値と安値が切り下がり、アップトレンドからダウントレンドに転換した可能性があります。200日移動平均線(赤)を割っているのも気になりますが、前回(10月)の場合は、この移動平均線の下でしばらく横ばいした後、大きく回復しています。今回も同様な強い回復となるでしょうか?デイブ・コッペンヘファー氏(The Motley Fool)は、こう述べています。
特に悪いファンダメンタル要素は無い。しかし、セクター全体が下げている。普通なら、こんな場合は買いチャンスだが、Vanguard REIT (VNQ)の場合はそうではない。過去6年間、リートは大幅上昇し割高になっているから、現時点での買いには魅力を感じない。
更にコッペンヘファー氏は、米10年国債の利回り上昇は、リートに悪影響となることを指摘しています。

10年国債利回り(日足) 
現在の利回りは2.176%、下降する200日移動平均線に接触中です。見てのとおり、ここ1年間にわたってこの移動平均線がレジスタンスになっていますが、はたして今回はどうなるでしょうか?国債利回りは住宅ローン金利に影響を与えますから、今後の動きに注目です。


(参照した記事:IYR vs. VNQ: Real Estate ETFs Head-to-Head

3 Things REIT Investors Should Know Following the Recent Sell-Off

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