米国株式市場: 相変わらず異常に多い中立論者

今年に入ってから、ダウ工業株30種平均は7.7%の狭い値幅での動きが続いている。こんなに狭い幅でのマーケットが展開されるのは1992年以来初めてだ。 -- マネー・ビート
ダウ工業株30種平均(日足)
特に、最近3ヶ月間の動きは退屈です。二本の線を入れましたが、マーケットは横ばい状態、明確な方向性がありません。

こんな退屈な展開ですから、個人投資家たちは強気にも弱気にもなれません。下は、AAIIが発表した今週の投資センチメント(投資家心理)です。
強気: 27.0% (先週 25.2%  歴史的平均値 39.0%)
中立: 47.9% (先週 49.8%  歴史的平均値 31.0%)
弱気: 25.1% (先週 25.0%   歴史的平均値 30.0%)
6ヶ月後のマーケットは現在と同レベルにあるだろう、という中立回答は先週から1.9ポイント減ったが、これで8週間連続で45%を上回り、歴史的平均値の31.0%を21週間連続で上回った。
強気回答は相変わらず低く、このように極めて低い強気回答と極めて高い中立回答という状態が続くと、6ヶ月後12ヶ月後のマーケットは平均以上の上昇となる歴史的傾向がある。 -- チャールズ・ロットブラット(AAII)
センチメント調査と同時に、AAIIはメンバーに「現在もっとも有望と思われるセクター、業種は何ですか」、という質問もしています。
回答:
ヘルスケア: 35%、テクノロジー: 20%、エネルギー: 17%、金融: 10%、生活必需品: 6.8%、資本財: 5%、一般消費財: 3%、素材: 2.6%
先週になりますが、ゴールドマン・サックスの株式ストラテジスト、デービッド・ コスティン 氏は、「向こう12ヶ月のS&P500指数は、ほとんど動かない。向こう10年間を考慮した場合は、年率平均5%ほどの伸びになり、その半分は配当金から来る」、という見方を発表しています。

コスティン氏の意見は少数派ではなく、ウォール・ストリート・ジャーナルは、こう書いています。
多くのファンド・マネージャーは、「コスティン氏はやや悲観的すぎる」、と述べているが、彼らもコスティン氏と基本的に同意見だ。たとえば、ローリー・ハイネル氏(ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ)は、こう語っている。「二桁の上昇率は過去のものとなった。投資家たちは高望みしてはいけない。」
興味深いのは、「利益の半分は配当金から来る」、というコスティン 氏の言葉です。「大きなキャピタルゲインは諦めて、高配当株に焦点を合わせるべきだ」、とも聞こえます。

木曜のブログで、マイク・バーニック氏(投資アドバイザー)も配当金を狙った投資を勧め、候補として二つのETFを挙げています。
* PowerShares Dividend Achievers  (PFM): 配当利回り 2.3% (投資対象は米株)
* WisdomTree Emerging Markets Equity Income  (DEM): 配当利回り 4.4%(投資対象は新興市場国の株)
今日で5月の相場が終わり、いよいよ夏の相場が始まります。夏休みシーズンのスタートですから、マーケットは出来高が減り、閑散とする傾向があります。ということで、横ばいマーケットは、もうしばらく続きそうな様相です。

(参照した記事:Neutral Sentiment Continues To Hit Record-Setting Levels

Don’t Count on Happy Returns for U.S. Stocks

Curb Your Enthusiasm for Stock Gains!

コメント