2015年5月26日火曜日

ギリシャがデリバティブ市場に大混乱を引き起こす!?

連休明けの米国株式市場は全面安です。

finviz
正に赤一色、全ての株が無差別に売られている、といった状態です。なぜ、こうも売られているのでしょうか?

4月の新築住宅販売件数は予想以上、そして耐久財受注、消費者信頼感指数も予想を上回り、金利引き上げは早急に実施される、という不安がマーケットに再燃した。(CNN)
もう一つの売り材料はギリシャです。
ギリシャ、債権団と合意なければ6月のIMF返済は不可能=内相(ロイター)
連休だったため、米国株式市場はギリシャのニュースに遅れて反応する形になりましたが、フィニックス・キャピタル・リサーチはこんなことを指摘しています。
債務不履行(デフォルト)というのは脅しだ、という意見もあるが、もしギリシャが本当にデフォルト、またはユーロ圏から離脱といった事態になればドルはいっそう大きく上昇することになるだろう。長期チャートからは、ドル指数が120へ達することが予測できる。しかし、もしそんなことが起きれば、多くのアセットが厳しい痛手を受けることだろう。現在、9兆ドルを超える米ドルが世界の投資に割り当てられている。ドル高が原油価格に与えた影響を思い出してほしい。ここから更なる大幅ドル高となれば、多くの投資が崩壊することだろう。(注: 9兆ドルは借りた資金、借入投資資金です。)
「借りた金」での投資というのは、株の世界なら信用取引です。儲かっているときは問題ないですが、思惑が外れ逆に動いたときに怖いのが信用取引です。信用取引の魅力はレバレッジですが、このレバレッジのお陰で、スイスフランショックのときは多くのトレーダーの口座資金が吹き飛び、為替取引業者アルパリは倒産となりました。

金融派生商品(デリバティブ)は高レバレッジで有名ですが、マイケル・スナイダー氏(The Economic Collapse)は、ギリシャ情勢がデリバティブ市場崩壊の引き金になることを懸念しています。
もしギリシャが本当に債務不履行となればギリシャの国債利回りは暴騰し、パニックした投資家が市場へ殺到することだろう。しかし、これはギリシャだけでは終わらない。スペイン、ポルトガル、アイルランドの国債も同様な事態となり、金利デリバティブ市場は大混乱となるだろう。
スナイダー氏は、更にこう書いています。
デリバティブ市場で最も大きいのは金利デリバティブだ。国際決済銀行(BIS)のデータによると、世界に現在存在する金利デリバティブの総額は、505兆ドルという想像することができない巨大な金額だ。(米国が抱える赤字は18兆ドル。) もし金利デリバティブ市場が大きく崩れるような事になれば、誰もそれを救うことはできない。金利デリバティブ市場が安定を保つためには、金利(利回り)が大きく動かないこと、という一条件がある。正に、現在のギリシャ情勢は極めて重要だ。
6月分の返済期限は6月5日です。もう時間がありません。融資を受けたいのなら、ギリシャはEU側から提示された条件を呑むしかありません。

(参照した記事:ギリシャ、債権団と合意なければ6月のIMF返済は不可能=内相

Ugly day for stocks: Everything down as Fed rate hike fears return

Greece Could Trigger a $9 Trillion Chain Reaction

Is The 505 Trillion Dollar Interest Rate Derivatives Bubble In Imminent Jeopardy?

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