複数の時間軸で見たユーロ・ドル

4月米住宅着工件数は7年5カ月ぶり高水準、市場予想上回る(ロイター)
ユーロ・ドルの10分足チャートです。


米住宅着工件数が発表(2)される前から、ユーロの下げは始まっていました。米国時間午前3時に長い陰線(1)が形成されていますが、こんなニュースが出ています。

19日午後の東京外国為替市場でユーロが急落している。クーレECB(欧州中央銀行)専任理事が、「(ECBは)5月と6月にユーロ圏の資産購入を増やす意向」と発言したと報じられたことに反応した。(モーニングスター)
次に日足チャートを見てみましょう。


4月29日(A)にブレイクアウトとなった訳ですが、昨日今日の連続下落で、ユーロ・ドルは1.1035付近を走るレンジの上辺に迫っています。この上辺がサポートになる可能性がありますから、既に空売った人はそこで買い戻し、そして既に買っている人はそこでの買い足しを考えていることでしょう。


更に、レンジ上辺の直ぐ上と下には、4月13日の安値から5月15日の高値で測定した38.2%と50%の値戻しレベル(1、2)があります。それに、50日移動平均線(3)も走っていますから、買いチャンスを狙っているトレーダーが多いと思われます。

下は60分足チャートです。


1の青い線がレンジの上限、2と3の点線が38.2%と50%の値戻しレベルです。今のところ、ユーロ・ドルは38.2%の値戻しレベルの直ぐ上で横ばい状態です。もしこのレベルを割ることなく一転して上昇が始まった場合は、直近の高値④(1.1217)突破で買う方法があります。

もちろん、クーレECB専任理事の発言でユーロが買い難くなったことも事実です。ユーロは安値圏から脱出し強さが見え始めていたのですが、クーレ氏の発言から分かることは、ECBは現時点でのユーロ高を望んでいません。既にご察しと思いますが、レンジの上辺割れ、値戻し割れは売りシグナルでもあります。ということで、ユーロは長期的には売り姿勢、短期的には反発期待といった様相です。

(参照した記事:4月米住宅着工件数は7年5カ月ぶり高水準、市場予想上回る

ユーロ・円急落、クーレECB理事の発言に反応

April Housing Data Obliterates Expectations; Investors Buy In

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