重要なレベルをテストする米国債

5月に株を売って相場を離れることを勧める、「Sell in May and go away」という言葉がありますが、今年の売り対象になったのは株ではなく国債です。

米長期国債のETF(日足)
3本の移動平均線が入れてありますが、1の20日移動平均線は短期投資家の姿勢を示します。移動平均線は明確な下げですから、短期投資家は国債を売っています。中期トレンドを示す50日移動平均線(2)も下げ方向ですから、中期投資家も国債の売りです。ETF価格は、長期トレンドを示す200日移動平均線(3)を既に割っていますが、移動平均線の傾きにはまだ変化はありません。長期投資家の基本的姿勢は買いです。

一目均衡表で短期(日足)、中期(週足)、長期(月足)の様子を見てみましょう。

日足
ETF価格は雲の下、遅行スパンも雲を大きく割っています。更に、転換線、基準線、先行スパン1、先行スパン2も揃って下げ、ダウントレンドが明瞭に示されています。ということで、このチャートを見たら買う気にはなれません。

週足
弱さが見え始めていますが、注目は1です。ETF価格は、サポートになる可能性がある雲の上限(先行スパン1)のテスト中です。言い換えると、空売りの一部買い戻し、そして新規買いの起きやすい場所です。

遅行スパンを見てください(2)。ローソク足に触れそうな状態です。このまま下降が続いてローソク足を割ってしまったら売りシグナルですが、ローソク足がサポートになって反発する場合は買いシグナルになります。

週足
もうひとつの注目は、50%の値戻しレベル(2014年1月の安値から2015年1月の高値で測定)と雲の上限が重なり、正にダブルサポートといった様相です。

月足
先ず、トレンドはアップトレンドです。ローソク足は基準線に接触し、位置的には押し目買いのチャンスであることが示されています(1)。週足と同様に遅行スパンはローソク足に接近し(2)、これも押し目買いの可能性を示しています。

繰り返しになりますが、日足チャートは既に大き崩れ、買い基調から売り基調に変わっています。しかし、週足と月足からは押し目買いのシグナルが出ています。言い換えると、米国債は中期と長期の重要なレベルをテストしている訳ですから、ここを割ってしまうことは米国債のアップトレンドの完全な終焉を意味します。

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