トレンドは強いのか、弱いのか: 平均方向性指標の話

ADXという指標に凝ったことがあります。ADXはAverage Directional Indexの略で、日本語では「平均方向性指標」、トレンドの強さを判断するために使われる指標です。アップルの日足チャートにADXを入れてみましょう。


トレンドの判断には200日移動平均線(1)を使います。難しいことは考えずに、上昇している場合はアップトレンド、その反対に下降している場合はダウントレンドです。

ADXを見てください。入れた3本の線が重要なレベルです。(ADXのパラメーターは14)

A: 50に引かれています。50を超えるADXの数値は最高に強いトレンドを表します。

B: 30に引いてあります。30を超える数字は極めて強いトレンドを示します。20~30は強いトレンドです。

C: 20に引いてあります。20未満の数字は、弱いトレンドを表わしています。

現在のアップルの状況:

アップトレンド: 200日移動平均線は上昇している。株価は200日移動平均線より上で動いている。

ADX: 20未満。アップトレンドだがトレンドは弱い。

「トレンドが弱い」というのは、「値動きにハッキリした方向性が無い」、という意味です。言い換えると、ADXが20未満の場合は、チャート上に横ばいゾーンや三角形が形成されている可能性があります。

もう一度、アップルの日足チャートを見てみましょう。


Aで分かるように、1月の終わりから2月の初週にかけてADXは20未満で推移です。この時、アップルは横ばいゾーン(レンジ)を形成していました(B)。トレンドはアップトレンドですから、レンジの上辺を突破したら買ってやろう、と計画していた人たちがいたことでしょう(C)。

下は現在の状況です。


ADXは20未満(A)、値動きにハッキリした方向性が無い状態です。チャート上にはペナントが形成され、トレンドはアップトレンドですから上限突破で買い(B)、という計画をたてることができます。

こういう見方をしている人もいることでしょう。


この場合は、横ばいゾーンの上限突破が買いシグナルです。

ダウントレンド例を一つ見てみましょう。天然ガスのETF(日足)です。


200日移動平均線(1)は下向き、ダウントレンドです。2で分かるように、ADXは20未満での動きが続き、形成されている横ばいゾーンが示すように、株価は方向性の無い状態が続いていました。3はダマシのブレイクダウンでしたが、下限を今日再度割って売りシグナルが出ています(4)。

上放れ、下放れ候補になりますから、ADX20未満の株は注目です。

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