個人投資家は強気でもない、弱気でもない

毎週木曜、AAIIから個人投資家たちのセンチメント(投資家心理)が発表されます。下が今回の結果です。

AAII
* 株に対して強気: 前回から0.6ポイント減って30.8% (歴史的平均値 38.90%)
* 中立: 前回を1.9ポイント上回る47.2% (歴史的平均値 30.81%)

* 弱気: 前回より1.2ポイント低い22.0% (歴史的平均値 30.30%)

ということで、約半数の人たちは中立、6ヶ月後の米国株式市場は現在と同レベルにあるだろうという見方です。

AAIIのチャールズ・ロットブロット氏はこう述べています。
中立センチメントが45%以上を記録するのはこれで4週間連続となり、こんなことが起きるのは1989年1月以来初めてになる。歴史的に見た場合、このような極めて高い中立センチメントが記録された後のマーケットは、6ヶ月から12ヶ月にわたって平均以上の伸びとなる傾向がある。もちろん、だからと言って今回も同様なことが起きるという保証は無い。
Bespoke Investmentも極めて高い中立センチメントを指摘しています。
強気な個人投資家が少ないかもしれないが、だからと言って弱気でもない。不安定な経済指標、割高な株価、差し迫る金利引き上げなどの心配材料が揃い、個人投資家たちはどうするべきか迷っている。こんな迷いが、極めて高い中立センチメントという形で表れたのだろう。
強気ですか、弱気ですかという質問以外に、AAIIは今回こんな質問を会員にしています。「投資戦略を最近変えましたか?」
* 投資戦略に変更はない  27%
* 大型株、そして高配当株への投資に戦略を変えた  18%
* 株を売って現金ポジションを増やしている  13%
* 米株中心の投資から外国株中心に戦略を変えた  12%
* 小型株に焦点を合わせることにした  8%
チャールズ・ロットブロット氏は、「高い中立センチメントの後はマーケットは平均以上の伸びになる」、と述べていますが、ひとつ気になるチャートを見てみましょう。


Aの上昇している方はS&P500指数、下降しているBは、S&P500指数に属する銘柄の何パーセントが50日移動平均線より上にあるかが示されています。マーケットは上昇し高値に迫っているのですが、50日移動平均線より上で推移している銘柄数は減少している状態です。言い換えると、失速する銘柄数を増大させながらの高値挑戦ですから、S&P500指数は高値を更新できない可能性があります。たとえ高値を更新したとしても、それはダマシのブレイクアウトに終わるかもしれません。

(情報源:AAII Sentiment Survey: Neutral Stays High, Pessimism Falls

Bullish Sentiment Still Depressed

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