悲観的なアナリストの予想をも下回った3月の米雇用統計

米国3月の非農業部門雇用者数は、予想されていた+245,000人を大きく下回る126,000人増という結果でした。

その他の結果:

失業率: 5.5% (予想 5.5%)

平均時給: +0.3% (予想 +0.2%)

平均週労働時間: 34.5時間(予想 34.6時間)

イースターの週末ということで、ニューヨークの株式市場は休場でしたが、取引のあった先物(S&P500指数)は雇用統計発表直後急落となりました。


S&P500指数の5分足チャート
 予想を大きく外した非農業部門雇用者数が売り材料となり、S&P500指数は0.95%下落して時間を短縮して行われた金曜の取引を終了です。大型株指数であるS&P500指数がこんな下げ方ですから、月曜のマーケットは弱いスタートが予想されます。

下はCNNのヘッドラインです。
Warning: U.S. economy only adds 126,000 jobs (警報: 非農業部門雇用者数は、たったの12万6000人増)
繰り返しになりますが、予想されていたのは24万5000人増ですから、発表された数値は予想を11万9000人も下回っています。更にブルームバーグによると、最も悲観的な予想をしていたアナリストでさえ20万人増ですから、今回の結果は正に予想以上に悪かったことになります。
今日の雇用統計で確かめられたことは、単に悪天候だけで弱さが見え始めた米国経済を説明することはできない。もっとファンダメンタル的なもの、たとえば原油安、ドル高が米国経済に悪影響となっている。これで6月の金利引き上げは難しくなった。-- ルイス・アレクサンダー(野村証券)
辛辣、批判的な記事で知られるゼロヘッジは、「米国で増えているのは、ウェイトレスやバーテンダーなどの時給が低い仕事ばかりだ」、と以前から言い続けてきました。

チャート:セントルイス連銀
上のチャートで分かるように、レストランなどのフード・サービス業に従事する人の数は増え続け、とうとう史上最高のレベルに達しました。しかし今朝の記事で、ゼロヘッジはこんなことを指摘しています。

チャート:ゼロヘッジ
上昇している赤い線はフード・サービス業で働く人たちの数、棒線は月別に見た増加数です。注目は一番右側の棒線(A)、3月の状況です。
2012年6月以来最低の伸びだ。ウェイター、バーテンダー経済回復は終わった。
レストランやバーで働く人の数は史上最高を記録ですが、冴えない3月の状況を見ると、フード・サービス業界で働く人の数はピークに達した可能性があります。ということは、他の業種の雇用が伸びてこないと、ゼロヘッジが言うように米国の経済回復が更に鈍化してしまいます。

Bespokeインベストメントによると、3月の雇用統計はパッとしない傾向があります。過去8回の3月の雇用統計を振り返ると、7回が予想以下の冴えない結果となっています。ということで、「今回の悪い統計は単発的なものである」、という見方がありますから、これで次回の雇用統計はいっそう注目されることになりそうです。




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