今日の多くの投資家はニュービー、新米だ

「マーケット関係者が抱える10の心配事」、という記事の第4番めに、迫る米国の金利引き上げが記されています。「超低金利が永久に続くことは有りえない。利上げは時間の問題だ」、という声が多いことで分かるように、人々は金利の上昇を既に受け入れているように見えます。こんな状況ですから、金利引き上げが実施されたとしても、投資家たちはそれを当然の事と受け止め、さほど驚かないのではないでしょうか?
金利の引き上げは、投資家たちに大きなショックを与えるだろう。 -- ジョシュア・フリードマン(キャニオン・パートナーズ)
「一理あるな」と思った記事ですが、CNNマネーは、こんなことを指摘しています。


今日の多くの投資家は新米だ。個人投資家だけでなく、ウォール街のプロも含めて、ほとんどの人たちには金利上昇周期の初期段階を目撃したことがない。2004年6月以来、金利上昇という投資環境は起きておらず、今日31歳の人たちは、その頃まだ酒を飲むことができない子どもだった。
投資において経験が無いというのは危険要素になり、人々は金利引き上げに対して、必要以上に大袈裟な反応を示す可能性がある。ウォール街で30年の経験を持つベテラン、アート・ホーガン氏はこう語っている。「多くの人たちは、金利が引き上げられるとマーケットに歴史的な大きな動きが起きると思っているようだ。しかし、そんなことが起きることはない。」
CNNマネーは、違った視点から利上げを見ることを勧めています。
新米投資家は、「金利が上昇する」ということに敏感になりすぎている。たとえば、連銀が金利を0.25パーセンテージ・ポイント引き上げたとしても、金利は相変わらず1%未満の超低金利だ。2006年の金利は4%を常に上回っていた。しかしその年、S&P500指数は13%を超える上昇だ。
一番最後に、CNNマネーは、こんな心配事も指摘しています。
連銀も、ある意味で新米だ。もちろんイエレン議長、それに連邦公開市場委員会のメンバーには金利引き上げの経験がある。しかし、現在と同じ状況での金利引き上げ経験のある人はいない。ヨーロッパはマイナス金利、そして金利低下が世界的に起きている状況で連銀は金利引き上げの用意をしている。それに連銀は、4兆ドルを超えるバランスシートを最終的に縮小させなければならない。アート・ホーガン氏は、「この膨大なバランスシートは極めて扱い難い問題になるだろう」、と述べている。
今年の後半、または来年に金利引き上げが予想されていますが、実際に引き上げとなればマスコミは大々的に報道することでしょう。言うまでもなく、ほとんどのジャーナリストにも金利引き上げの報道経験が無いことでしょうから、彼らも新米です。投資家、連銀、ジャーナリスト、正に新米だらけです。皆が利上げを予期しているとはいえ、こんな状況を考えると、金利引き上げはやはり心配材料です。

(参照した記事:10 disasters money pros are worried about

Problem: Many investors are 'rate hike newbies'

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