投資家たちは米株を買っている?売っている?

* 米国の個人投資家たちは株を買っていない、と言われている。しかし、下のチャートを見てほしい。彼らは株を明らかに買っている。-- Meb Faber

チャート:Meb Faber 氏のツイートから(株が米国世帯の保有する金融資産を占める割合が増え続けています。)
* 米国株式市場には食い違いが起きている。先週発表されたバンク・オブ・アメリカからのデータによると、今年に入ってから米国の投資家たちが株式市場から撤退させた資金額は790億ドルにおよび、これで過去10週間中9週間の資金流出額が流入額を上回った。米国株式市場は史上最高値を記録したが、資金は逆に流出している状態だ。 -- Business Insider

S&P500指数(大型株指数)は、米国株式市場のバロメーターとして有名な指数です。そこで、S&P500指数に連動するETFへの資金の流出流入状況を調べてみました。

データ:ETF.COM
今年1月2日から4月24日までの状況です。0より下に伸びる線が多く、資金が明らかに流出しています。通算すると、今年に入ってからこのETFから逃げた資金額は約414億ドルです。

次に、ハイテク株の多いナスダック100指数に連動するETFの様子を見てみましょう。

データ:ETF.COM
上に伸びる線と下に伸びる線は半々といった様相ですが、今年このETFから流出した金額は26億ドルです。

ついでに、小型株のETFも見てみましょう。

データ:ETF.COM
通算するとマイナスです。(今年ここまでの流出額は約17億ドル)

ということで、米国の大型株、ハイテク株、小型株から資金が逃げている状態です。

もう一度、一番上のチャートを見てください。たしかに、株が米国世帯の金融資産を占める割合が上昇しています。しかし、現在のレベルは金融危機前に達しておらず、特に2000年のピークにはほど遠い状態です。これが意味することは、今日の投資家には、以前のような株に対する熱狂的な姿勢がありません。

米株から流出した資金の一部は、どこへ向かっているのでしょうか?批判的な言葉も混じっていますが、Market Anthropologyは、こう書いています。

日本株の長期的な買い姿勢を継続だ。特に、米株と比較すると日本株の方が有望だ。4月30日に迫った日銀金融政策決定会合で更なる量的緩和が決定されるかは分からない。しかし、どちらにしても、日銀は年内に更なる緩和を発表することだろう。最終的に、乞食政策と同様な量的緩和は企業利益にマイナスとなり、消費者の購買力を減らすことになる。

コメント

line さんのコメント…
鎌田さま
 少し教えていただきたいのですが、たとえばS&P500などは先物市場もあります。先物市場で買い優勢となり価格があがったとき、現物市場への資金流入はあるのでしょうか?先物市場の仕組みをよく知りません。精算日がきたときに買いを現金精算しまた買いをいれれば現物市場への資金流入なしに株価上昇を実現できるのでしょうか?

というのも米国先物は中央銀行特別割引のサービスがあります。
http://www.cftc.gov/stellent/groups/public/@rulesandproducts/documents/ifdocs/rul012914cmecbotnymexandcomex1.pdf

日銀が東京証券取引所でETFを大量購入しているのは有名な話ですが、米国市場でもどうようのことがしょうじているのではと思ったしだいです。

先物市場を利用すれば資金流入なしに株価を維持することができるのでしょうか?

国債とことなり株式には満期がありませんから、これからは中央銀行保有株が多量にあるという前提で市場がうごくのかしら、などと考えてしまいます。
T Kamada さんの投稿…
lineさん

難しい質問なので、残念ながら、私には適切な回答をすることができません。お使いの証券会社の人なら、そのような情報に詳しいのではないでしょうか。よろしくお願いします。