2015年4月25日土曜日

勢いの話: 遅行スパンとモメンタム指標

具体的な数字は分かりませんが、一目均衡表を使っているトレーダーは多いと思います。下は、日経225インデックス・ファンドの日足チャートに一目均衡表を入れたものです。


基準線、転換線、先行スパン1、先行スパン2、そして遅行スパンの全てが上昇し、強いアップトレンドが示されています。

時々見かけますが、基準線などを外して、遅行スパンだけを利用している人たちもいます。


遅行スパンは、当日の終値を26日左へ移動(遅行)させたものです。ですから、遅行スパンを見ることで、今日現在の株価は26日前より高いのか、それとも安いのかが分かります。日経225の場合は、遅行スパンがローソク足より上で推移していますから、最近の株価は26日前より高い水準で動き続けていることが分かります。

今日の株価は○○日前より高いのか安いのか、という考え方に基いて作られた指標に、モメンタムというものがあります。モメンタムは「勢い」という意味ですから、直訳するとモメンタムは「勢い指標」です。


青い線がモメンタム指標です。パラメーターは遅行スパンと同様の26に設定してあります。

パラメーターを26に設定した場合のモメンタムの計算方法:
(今日の終値÷26日前の終値)×100
もし今日の終値が26日前と同じならモメンタムは100、もし今日の終値が26日前より高ければ数値は100より上、そして今日の終値が26日前より低ければ数値は100未満になります。

モメンタムが100を上抜けたら買い、100を下抜けたら売り、という単純な使い方もありますが、モメンタムの基本は現在の株価に勢いが有るか無いかを判断することにあります。日経225インデックス・ファンドの場合は100より上ですから、現時点では買い手が優勢です。

モメンタムに移動平均線を加えることで、もう少し詳しくモメンタムの状態を見ることができます。


青がモメンタム、赤は13日平滑移動平均線です。1と2の部分を見てください。両方ともモメンタムは100より上、そして上昇する平滑移動平均線より上にあり、上昇の勢いが強いことが示されています。それと反対の下げ勢いが強い例は3です。モメンタムは100より下、そして下降する13日平滑移動平均線より下です。

4を見てください。モメンタムは上向きになっているだけでなく、上昇する平滑移動平均線より上です。モメンタムは100未満ですが、株価に勢いが見え始めている状態ですから、こういう状況での空売りは避けた方が無難です。

5は上昇時における勢いの衰えが示されています。モメンタムは100より上ですが移動平均線を割っています。(現在も同様な状態です。) ご存知のように、株価は休みなく上昇することはなく、利食いの売りや空売りが必ず起きます。そのような売りがモメンタムの一時的な後退になる訳ですから、100より上にあるモメンタムが移動平均線を割った場合は買い足しチャンスが近い、と判断することもできます。

もう一つチャートを見てみましょう。


原油のETF、日足チャートです。Aで分かるように、ETF価格はレンジの上限の直ぐ下で横ばいが続いています。しかし、モメンタムは既にブレイクアウト(B)しています。「モメンタムが先行指標になることが時々ある」、という話をトレーダーたちから聞いたことがあるので、来週は原油の動きに注目しようと思います。

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