お昼まであと5分、いきなり跳ね上がった米国株式市場


大陽線が突然現れたのは、ニューヨークが、そろそろお昼になろうとしている時でした。いったい何が起きたのでしょう?

何が急騰の原因かはハッキリしない。もちろん、株式市場には、原因不明の上昇はよく起きることだ。 -- マイルズ・アドランド(ビジネス・インサイダー)
更にアドランド氏によると、ニューヨーク証券取引所のトレーダーたちも、この急騰に首を傾げていたそうです。取引所で働くリック・バリー氏は、こう語っています。
昼が迫っていた。マイナス2だったS&P500指数が、1秒以下の瞬時にプラス8に跳ね上がってしまった。何が起きたのだろう?私たちは情報通として知られている人、そしてCNBCにさっそく尋ねた。どうやら急騰の原因はアルゴリズムのようだ。先ず、空売りを買い戻すアルゴリズムが稼働した。そして、この動きを嗅ぎつけたアルゴリズムが買いに次々と参加して来た。
正に、マーケットを動かしているのは人間ではなくコンピュターだ、といった様相です。それも一秒未満の瞬時に起きてしまうのですから、どう頑張っても人間トレーダーはこのスピードに勝つことはできません。

アドランド氏が言うように、マーケットには原因不明の上昇や下落が起きます。好決算が買い材料になった、予想以下の売上が売り材料となった、というように原因が簡単に分かる場合もありますが、上昇や下落を説明するニュースが何も無い場合もあります。

下の日足チャートはウランのETFです。


昨日は大陽線(A)、そして今日は膨大な出来高(C)を伴ってのブレイクアウト(B)です。しかし、ヤフーファイナンスなどの人気サイトには、この大幅上昇を説明するようなニュースは全く出ていません。

もちろん、情報通の人たちはウランのETFがなぜ買われているかを知っていたと思いますが、一般のニュースに頼る私たちには買い材料は分かりません。上記したように、今日の出来高は通常の7.7倍という異常な量ですから、かなりの人たちが買いに参入しています。

買い材料が分からない状態で、昨日そして今日買った人たちは、どんな理由で買ったのでしょうか?儲けるために買ったのだ、と言われてしまえばそれまでですが、今日のマーケット終了約2時間前に、ETFトレンズはこのニュースが買い材料になったと指摘しています。
“日本一危険”な川内原発 鹿児島地裁が「再稼働差し止め」却下(日刊ゲンダイ)
川内原発、再稼働差し止め申請を却下 仮処分で鹿児島地裁(日本経済新聞)
ニュースが報道されたのは22日ですから、Aの大陽線が形成された日です。ゼロだ、とは言いませんが、川内原発のことを知っているアメリカ人は極めて少ないことでしょう。更にもう一つ指摘したいのは、ウランのETFが存在することを知っている人たちも少ないです。考えすぎかもしれませんが、このETFの大半を買ったのは世界の原発ニュースを収集分析しているアルゴリズムかもしれません。

(情報源:川内原発、再稼働差し止め申請を却下 仮処分で鹿児島地裁

“日本一危険”な川内原発 鹿児島地裁が「再稼働差し止め」却下

Uranium ETF Surges After Japan Approves Nuclear Plant Reopening

Here's what traders are saying about that stock market spike just before lunch

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