ドイツの10年債は一生に一度の空売りチャンス! しかし御本人はまだ空売っていない??

話題になっているのはこのニュースです。
グロース氏:ドイツ10年国債は「空前絶後のショート」機会
(ブルームバーグ):米ジャナス・キャピタル・グループ のビル・グロース氏は、ドイツ10年国債は「空前絶後のショート」だと指摘した。グロース氏は21日、独国債は「1993年時の英ポンドよりも絶好の機会だ」とツイッターでコメント。「唯一の問題はタイミングと欧州中央銀行(ECB)の量的緩和だ」と続けた。
下がグロース氏のツイートです。


「一生に一度の空売りチャンスだ」、という債券王ビル・グロース氏のツイートですから、多くの投資家たちが耳を傾けたことでしょう。

国債を空売るということは、国債の利回りが上昇することに賭ける事と同じです。マイルズ・アドランド氏(ビジネスインサイダー)は、さっそく今朝こう書いています。
今のところ世紀の空売りはうまく行っている。ご存知のように、グロース氏は「ドイツ10年債の空売りは一生に一度の大チャンス」と昨日ツイートしたが、10年債の利回りは既になんと2倍になった。昨日の10年債の利回りは0.07%、今日水曜午前11時の利回りは0.15%だ。先週金曜の利回りは0.055%だったから、これで利回りは約3倍に跳ね上がったことになる。
下が利回りの推移を示すチャートです。

チャート:ビジネスインサイダー
多くの投機家たちがグロース氏のツイートに素早く反応し、10年債を早速空売った様子が顕著に表れて います。さすがに債券王、正に鶴の一声です。

では、ツイートをした御本人も空売っているのでしょうか?火曜の午後に放映されたブルームバーグ・テレビで、グロース氏は更にこう付け加えています。

グロース氏は、「10年債の空売りはECB(欧州中央銀行)の量的緩和が終わってからだ」、と述べている。

量的緩和が終わってから?
欧州中銀が量的緩和 月600億ユーロ、16年9月まで
必要なら延長(日本経済新聞)
量的緩和は2016年の9月まで続きます。要するに、空売りはそれまで出来ない訳ですから、ご本人は本格的な空売りをまだ実行していない可能性があります。

強い反論ではありませんが、グロース氏が以前働いていたPimcoのマイク・エイミー氏(ポートフォリオ・マネージャー)は、こう述べています。
私は、ビルの言うことは、いつも尊重して聞いている。それは今も変わりはない。彼は長年にわたって、多くの投資家たちを豊にした。現在の利回りが低すぎるということは誰も議論しない。今日のドイツ国債を動かしているのはファンダメンタルズではなくテクニカル的要素だ。
繰り返しになりますが、真実は何であれ、投機家たちは既に空売りに参戦、そして既に利益が出ている状態です。

(参照した記事:グロース氏:ドイツ10年国債は「空前絶後のショート」機会

Pimco counters Bill Gross's 'short of a lifetime' call

Bill Gross' 'short of a lifetime' has worked out pretty well on day one

Bill Gross has found the 'short of a lifetime' — but you've got to wait until September 2016

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