木材と金から株式市場に警報

木材価格の下げが止まりません。
木材価格(チャート:NASDAQ.com)

木材は住宅建築に欠かせない商品ですが、低迷する木材価格は、私たち個人投資家に何かを知らせようとしているのでしょうか?ジョン・ワゴナー氏(金融ジャーナリスト)は、先週こんなことを書いています。

木材価格は住宅市場の良い指標であるだけでなく、米国経済の状況を把握するために役立つ指標でもある。住宅価格、住宅着工件数などのデータが毎月発表されるが、それらのデータには数週間、数ヶ月の遅れがある。しかし、木材価格には遅れはない。なぜなら、木材は商品市場で取り引きされているから、私たちは遅れのない現在の木材価格を知ることができる。
信じられない話かもしれないが、木材価格と株式市場には、私たちが思っている以上に密接な関係がある。業界関係者から高い評価を受けたペンション・パートナーズ社から発表されたレポートによると、私たちは木材価格と金価格に注意を払う必要がある。
ごく簡単にレポートの要点を言うとこうなる。「過去13週間を振り返り、もし木材価格の上昇率が金を上回っている場合は株に積極的に投資する。もし反対なら、積極的な株投資は止めて守りを固める。」
では現状はどうだろうか?去年の終わり頃から木材は低迷し、金の方が明らかに強い。だから株は大幅下落となる、と結論することはできないが、少なくともこれからの株式市場は不安定な展開になる、と言うことはできる。
ゼロヘッジは、木材価格は先行指標であることを指摘し、こう書いています。
経済指標として原油価格と銅価格がよく取り上げられるが、木材価格と米GDPには強い相互関連がある。今日、木材価格は18ヶ月ぶりの安値を記録した。前に同様なことが起きたことがあるが、話はハッピーエンドにはならなかった。
下は、ゼロヘッジに掲載されているチャートです。

ゼロヘッジ

先ず、上半分のAを見てください。2008年、金融危機でマーケット(S&P500指数)は大幅下落となりましたが、木材価格の方は2004年がピークとなり、S&P500より先に下げが始まっていました。正に、木材は先行指標といった様相です。

Bは現在の様子です。S&P500指数の上昇基調は崩れていませんが、木材は既に明確な下げ基調に入っています。さて、今回もマーケットは木材を追って下げることになるのでしょうか?CNNマネーのポール・ラモニカ氏は、こう語っています。
著名ヘッジファンド運用者デービッド・アインホーン氏は空売りポジションを増やしている。当社が入手したアイホーン氏が株主へ宛てた手紙によると、今年の米国企業の利益は下降となる可能性が高く、現在の米国株式市場は割高だ。
更に、今朝のCNBCとのインタビューで、マーク・モビアス氏(Templeton Emerging Markets Group)も米国企業利益の減速を指摘し、米株から離れることを勧めています。

(参照した記事:Three investment lessons from the trees

Bears waving more red flags about stocks

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