ロシア株はとうとうブレイクアウト

ロシア株のETF(Market Vectors Russia)が下降するトレンドラインを突破した。 -- J.C.パレッツ
下がパレッツ氏のブログに掲載されている日足チャートです。

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見てのとおり、単に一本のトレンドラインを飛び越えたのではなく、中期、長期のトレンドラインも突破しています。ロシア株が低迷していた大きな理由は原油安ですが、最近の動きを原油のETFと比較してみましょう。


黒い線がロシア株のETF、赤が原油のETF(United States Oil)です。ほぼ同様な動きが続いていましたが、4月早々ロシア株のETFはブレイクアウトです。「原油がこんな状態ではロシア株は買えない」、と多くの投資家が言っていましたが、このブレイクアウトが物語っていることは、投資家たちにとって原油安はもはや大した問題ではありません。

先月の12日になりますが、ジェレミー・シュウォーツ氏(WisdomTree)は、こんなことを述べています。
世界に12万の会員を持つCFAインスティテュートが会員たちに質問した。「2015年は、どの国の株を買うべきだろうか? (注:CFAは公認証券アナリストの略) トップ4は米国、中国、インド、そしてロシアだった。低迷が続き、多くの投資家に避けられ続けてきたロシアだが、多数の投資ストラテジストがロシア株に注目していることは確かだ。
シュウォーツ氏は、ロシア株が極めて割安であることを指摘しています。
資料:WisdomTree
一番上(A)がMSCIロシア株指数です。過去20年間の株価収益率(PER)の中央値は6.6倍、そして今年1月31日時点における株価収益率は3.4倍ですから、ロシア株は超割安です。一番下(B)のS&P500指数(大型米株指数)を見てください。両方の数字はほぼ同じですから、現在のレベルは割高でも割安でもありません。まだ超割高ではないから買ってみよう、という意見もあることは確かですが、既に7年目に入ったブルマーケットを考えると、ここで積極的に買う気にはなれません。

もう一つチャートを見てみましょう。

チャート: multpl.com
ノーベル経済学賞を受賞した、シラー教授が考案した「シラーのPER」です。これによると、現在のS&P500指数のPERは27.16倍、そして歴史的平均値は16.59倍ですから、現在のレベルは極めて割高です。現時点で暴落の危険があるのは米株の方でありロシア株ではありません。

(参照した記事:Russian Stocks Break Out in April

Most Great Investments Begin in Discomfort: Is Russia Turning a Corner?

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