守りを固め始めている投資家たち

金曜の米国株式市場の結果です。

ヤフー・ファイナンス
主要株式指数は3つ揃っての下げとなり、いよいよ本格的な調整が始まった、という声が多く聞かれます。下はS&P500指数の日足チャートです。


金曜は長めの陰線が確かに形成されていますが、見てのとおり、最近は横ばいが続いています。(入れた移動平均線は200日移動平均線)

下に入れたのは、生活必需品セクターに投資しているETFとの比較です。Aの部分を見てください。右下がりとなっています。これが意味することは、S&P500指数の伸び率はこのETFの伸び率より悪いということです。要するに、生活必需品のETFの方がS&P500指数より成績が良い訳ですから、投資家たちは安全な株に資金を移して守りを固めています。もちろん、マーケットが調整となってしまえば生活必需品株も下げます。一般的に言えることは、調整という局面では生活必需品株は打たれ強く、ハイテク株などより下げ率が低くなります。

「6年もブルマーケットが続いているのだから守りを固めるのは当然だ」、という意見の他に注意したいのは季節性です。

5月に株を売って相場から離れろ(Sell in May and go away.)
あまりにも言い古された言葉なので、こんなことを実行する人は少なくなった、と思われるかもしれませんが、下はS&P500指数の過去20年間の季節性です。

StockCharts.com

見方を円で囲った4月で説明します。

1を見てください。75という数字で分かるように、過去20年間でS&P500指数が4月に上昇した割合は75%です。言い換えると、4月が高くなった確率は75%あり、過去20回中15回上昇したことになります。2の2.1という数字は、4月の平均上昇率が2.1%であることを示しています。

既に気が付かれたと思いますが、年間を通じて最も好調なのは4月です。AからEは5月から9月のマーケットになり、「5月に株を売って相場から離れろ」、という相場の格言が言うように、来月からはパッとしないマーケット展開が予想されます。

こういうデータもあります。

Pension Partners
過去87年間の4月の季節性です。横軸には1、2、3という数字が入っていますが、これは4月の第1取引日、第2取引日、第3取引日を表わします。興味深いのは、第15取引日あたりがピークになり、残りの取引日は弱くなります。ひょっとすると、昨日の下げが下げの始まりかもしれません。ということで、季節的な要素を考えると、ここからのマーケットには大きな上昇を期待することはできません。

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