金曜に控えた米雇用統計、しかし株式市場は休場

資料: 外為どっとコム
注目の米雇用統計が金曜日に発表されます。しかし上の表で分かるように、イースター休暇のため、米国も含めて多くのマーケットが休場となります。なぜこんな日に、わざわざ重要な統計を発表する必要があるのでしょうか?労働省は少し気を利かせて、発表を月曜に延期することはできないのでしょうか?

聖金曜日と呼ばれる今週の金曜はキリスト教徒にとって重要な日であり、ニューヨークの株式市場も休みとなりますが、実はこの日は連邦政府が定めた祭日ではありません。要するに、今週の金曜はいつもの金曜と同じですから、労働省は平常通りに雇用統計を発表します。

国民の祭日でないのなら、ニューヨークの証券取引所は、なぜ聖金曜日を休日にしたのでしょうか?取引所の関係者には敬虔なクリスチャンが多いのでしょうか?
1898年、1906年、そして1907年を除き、過去150年間にわたって聖金曜日はニューヨーク証券取引所の休日だ。「聖金曜日に取引したらマーケットが暴落した」、というのが聖金曜日を休場にした理由だと説明されているが、その日にマーケットが暴落したという事実はない。
マーケットのベテラン、アート・キャシン氏はこう語っている。「いつもの金曜のように聖金曜日に取引を行ったら、マーケットは暴落して魔の金曜日になってしまった。これは神からの罰だ、と怯えた人々は、もうこの日に株の取引をしないことを誓った。もちろん、これは事実ではなく単なる伝説だ。」
ニューヨーク証券取引所の広報担当者は、こう述べています。
アーカイブを調べて分かることは、聖金曜日に暴落が起きたという記録は無い。
ニューヨーク証券取引所に28年間勤めたピーター・ケニー氏によると、聖金曜日が休場となったのは、ニューヨーク証券取引所の会長に多大な力があったのが原因のようです。
聖金曜日に株の取引をすることなど、最初から考えられない行為だったのだ。まだ歴史が浅かった頃のニューヨーク証券取引所の会長、そして取引所の幹部はアイルランド系のカトリック信者が多かった。言い換えると、彼らにとって聖金曜日が休みなのは当たり前のことだったのだ。
雇用統計は重要な経済指標ですから、マーケットを時おり大きく動かします。特に、米国の金利引き上げの時期が気になっているだけに、多くの人々が雇用統計に注目しています。しかし聖金曜日で取引所は休みですから、マーケットの反応は来週の月曜まで見ることができません。ヨーロッパは月曜もイースター休暇ということですから、通常どおりのマーケットに戻るのは火曜です。大きな経済イベントがあるのにマーケットは休みということで、トレーダーたちにとって、今週末は長い週末になりそうです。

(参照した記事:Panic of 1907 or Not, Trading Stops on Good Friday

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