FOMC政策金利発表を水曜に控えて

注目のFOMCからの発表は明日NY時間の午後2時、日本時間木曜午前3時です。声明から「辛抱強く」という言葉が削除されるかどうかが大きな焦点になっていますが、下はエコノミストたちの金利引き上げ時期の予想です。

ブルームバーグ
6月に金利が引き上げられる、と見ているのはJPモルガン、ウェルズ・ファーゴ、ドイツ銀行などの30社のエコノミストたち、そしてバンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックス、BNPパリバなどの21人のエコノミストは9月の金利引き上げを予想しています。言い換えると、8割の専門家が9月までに金利引き上げが実施されると見ています。
ここ6年間を振り返った場合、最近発表されている経済指標は予想を下回るガッカリなものが多い。しかしそんなことに関係なく、多数のエコノミストが6月の金利引き上げを予想している。 -- ブルームバーグ
もし明日発表される声明から「辛抱強く」が消えていたとしても、それが6月の金利引き上げを100%保証するものではない。好転が続く米雇用状況を考えると、「辛抱強く」はおそらく声明から削除されると思うが、今年の中頃までにコアインフレ率が1.1%に下落する可能性があることを考慮すると、金利引き上げは9月まで実行されることはないだろう。 -- デービッド・メリクル(ゴールドマン・サックス)
次に、今年中の金利引き上げは有りえない、と主張する人たちの主な理由4つを見てみましょう。
1、金利の引き上げは更なるドル高となる。急騰するドルのお陰で、米国からの輸出は5ヶ月連続で減少している。デューク大学の調査によると、25%またはそれ以上の売上を米国外から得ている企業の三分の二が、「ドル高が企業利益に悪影響となっている」と回答している。金利の引き上げなどしてしまえば、海外でビジネスを展開する企業の収益がいっそう悪化してしまう。
2、イエレン議長は、国民の所得成長の重要性を語っているが、現在の世帯実質所得の中間地は1990年代後半のレベルより低い状態だ。このような状況で利上げをしたのでは個人消費が冷え込んでしまう。
3、下方修正が続く企業利益。S&P500指数に属する企業の今年の利益は、たったの1%上昇することが予想されている。問題は、去年出された成長予想は+7.5%、そして今年1月に発表された予想はプラス6.7%だった。原油の下落は米国経済に好影響と言われているが、アナリストたちの予想は暗い。
4、インフレの兆しは見えない。現在のインフレ率は1.3%、イエレン議長が目標にしている2%から、まだ程遠い状態だ。
ブルームバーグが報道しているように、最近発表された経済指標は冴えないものが多く、ゼロヘッジによると最近1ヶ月だけで40を超える経済指標が予想を下回る結果となっています。個人所得、個人消費、住宅着工件数、小売売上高、と幅広い分野で予想を下回っている状態ですから、そう簡単に金利を引き上げることはできない状況と思われます。

(参照した記事:Here's your complete preview of this week's big economic events

There are zero reasons for the Fed to raise interest rates

Something Strange Is Going On With Nonfarm Payrolls

Disappointing Economic Data Probably Won't Faze the Fed

コメント