久しぶりにレアアースの話

投資家から完全に忘れられた、と言ったら大袈裟かもしれませんが、それに近い状態にあるのがレアアースのETFです。


上はレアアースのETF、Market Vectors Rare Earth Strategic Metals (REMX)の週足チャートです。現在の価格は、たったの20ドル台、2011年の110ドルから大幅に下落しています。

レアアースで思い出すのは、何と言っても2010年9月に起きた尖閣諸島中国漁船衝突事件です。中国政府は報復措置として日本へのレアアース輸出差し止めを行い、日本は最終的に中国側の要求を飲まされる形となりました。

しかし、この尖閣問題のお陰で、「中国はゴロツキ国家である」というノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン氏の記事がNYタイムズに掲載され、ルールを守らぬ横暴傲慢な中国には世界のリーダーになる資格は全く無いことが再確認されました。

その後のレアアースですが、去年10月、JB PRESSに「中国のレアアース支配に陰り」、という記事が掲載されています。
米国防総省の元アドバイザーによると、中国がレアアース(希土類)の国際市場における支配を維持する可能性は低いという。ユーザーがレアアースの消費の効率性を高めるとともに、代替的な調達先を見つけたためだ。
正に、2010年に実施された中国によるレアアース輸出制限、供給量制限が警鐘となり、世界の国々は中国以外のサプライヤーを求める結果となった訳です。

さて、レアアースのETFは冴えない状態が続いていますが、短期的には興味深い現象が起きています。日足チャートを見てみましょう。


下に入れた指標は、パラメーターを3、10、16に設定したMACD(310オシレーター)です。このオシレーターについては何度か説明しまたが、現在出ているのは買い準備シグナルです。
・ シグナルライン(A)はゼロライン(点線)より上で推移している。(シグナルラインがゼロより上にある場合は買い基調。)
・ ゼロラインより上で推移していたMACDライン(B)がゼロラインを割って、買い準備シグナルが出た。
注目は、サポートになる可能性がある青い水平線(1)です。もちろん、このまま下落が続いて線を割ってしまうことも考えられますが、位置的には押し目買いのチャンスが近づいています。

(注: このETFの出来高は極めて少ないので、デイトレードできるような銘柄ではありません。)

(参照した記事:中国のレアアース支配に陰り

尖閣諸島中国漁船衝突事件

中国にはリーダーになる資格は無い

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