2000年の米国株式市場の天井を振り返ってみましょう

あと1時間ほどで水曜の米国株式市場が終わります。ダウ平均は200ポイントを超える下げとなり(マイナス1.27%)、本格的な調整がいよいよ始まったのだろうか、と心配している人たちも多い事と思われます。

下のチャートは、昨日のマーク・ハルバート氏のブログに掲載されていたものです。

チャート:ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト

このチャートが示していることは、マーケットの天井で多くの人たちが株を目一杯買っていたということです。売買タイミングを重要視するマーケット・タイマーたちは、2000年3月のブルマーケットの天井(A)で、資金の約70%を株に割り当てていました。正に、極めて強気な姿勢であり、言い換えると、マーケット・タイマーたちは、そこが天井であるとは全く疑ってはいませんでした。
ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェストはマーケット・タイマーたちの意見調査を行っている。Aのピークで、「ここが天井だ」、と宣言したマーケット・タイマーは何人いたかご存知だろうか?答えはゼロだ。もっと正確に言えば、マーケットの天井では更に買いポジションを増やしたマーケット・タイマーも現れ、株がポートフォリオを占める割合は数年間見たことのない高いレベルに達した。正に、ベアマーケットが目前に迫っていることなど誰も知らなかったのだ。 -- マーク・ハルバート
ハルバート氏によると、2000年の米国株式市場の天井では、マーケット・タイマーたちはこんなことを語っていました。
・ 全ての指標から得られる答えは、マーケットの一時的な下げが終わり、これから積極的な買い手がマーケットに参加してくるということだ。 -- (バート・ドーメン 2000年3月22日)
・ 最近のマーケットを観察して言えることは、インターネット株の健康状態に問題は無い。-- (カールトン&ティモシー・ラッツ 2000年3月27日)
・ 来週のマーケットはやや下げ方向、または方向性を欠く動きとなるだろう。しかし、ここが天井になることはない。全体的な上昇基調に変化は無く、マーケットは夏に向かって上昇が続くことだろう。 -- (スティーブン・トッド 2000年3月24日)
・ インターネットの成長がストップすることは有りえない。100%買い姿勢を継続だ。 -- ドナルド・ロー  2000年3月24日)
現在の米国株式市場は天井の形成中である、と断言する人がいることは確かですが、それは少数であり、彼らはそんなことを過去3年間言い続けています。正しい相場観を持つことは大切と思われますが、プロでさえ目先の相場の動きを正確に予測することができないのが現状です。ハルバート氏は、こう語っています。
世の中には、優れた投資アドバイザーがいることは確かだ。彼らが優れているのは、彼らが株価やマーケットの予測を正確にできるからではない。彼らが優秀な成績を上げることができたのは、予期せぬ事態に直面した時、素早くそれに対応できる手法と能力があったからだ。

(参照した記事:You won’t know the bull market is over until the bear is here

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