悪天候など気にしない、米2月の新築住宅販売件数は前年比25%増の好結果

米新築住宅販売件数:2月は予想外に増加、7年ぶり高水準
米商務省が24日発表した2月の新築一戸建て住宅販売 (季節調整済み、年率換算)は前月比7.8%増の53万9000戸と、2008年2月以来の高水準。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は46万4000戸への減少だった。(ブルームバーグ) 
人々が疑問視しているのは、報道のこの部分です。
販売戸数を地域別に見ると、北東部が153%急増。南部では10.1%増。一方、中西部と西部では減少した。
北東部が153%も上昇!? 2月の北東部を振り返ってみましょう。


写真:CNN

写真:CNN
2月は記録的な大雪でした。
政府から発表されるデータは馬鹿げている。2月の住宅着工件数、そして中古住宅販売件数は予想を大きく下回る内容だった。冴えない結果となった原因は悪天候(大雪)だ。しかし、今朝発表された2月の新築住宅販売件数は2008年2月以来最高であり、大雪に襲われた米北東部での販売件数は152.9%も上昇している。(ゼロヘッジ)
確かにヘンな話です。天気が悪くて中古住宅販売件数と住宅着工件数は低迷したのですから、新築住宅の販売数も、アナリストたちが予想していたように減少するのが当然ではないでしょうか?しかし結果は、前月比+7.8%、そして前年比では+25%の大幅上昇です。

チャート: ゼロヘッジ
上のチャートの赤い線(A)が新築住宅販売件数です。ここ5年間ゆっくりと回復していますが、2005年ピーク時の140万件には遠く及びません。Bは新築住宅の中間価格です。こちらの方は順調に上昇し、先月2月の中間価格は27万5500ドル、去年の11月は30万ドルを超えていました。

コナー・セン氏(ニュー・リバー・インベストメンツ)によると、2月に販売数が最も多かったのは15万ドルから29万9000ドルまでの住宅です。言い換えると、多くの人々は中間価格以下の住宅を求め、現在の中間価格はあまりにも高すぎるようです。現に、去年の8月になりますがウォール・ストリート・ジャーナルはこう報道しています。
全米不動産協会によると、住宅価格の上昇が続き、消費者たちが住宅を購入するのが難しくなっている。20%の頭金を払った場合、月々の住宅ローンの平均的な返済額は世帯収入の16.3%を占め、2008年以来最高の比率に達している。雇用状況は改善しているが、住宅需要の伸びに勢いが付かないのは、なかなか上がらない世帯収入が原因だ。
自宅を購入したいのは山々だが、肝心な給料が上がらないといった状態ですから、新築住宅の販売件数が2005年のピークに遠く及ばないのは当たり前かもしれません。下のチャートには、米国世帯の実質年収の中間値が示されています。

データ:セントルイス連銀
1985年と比べれば、現在の年収は向上していると言えますが、1999年のレベルからは顕著に減少しています。米国の金利引き上げの時期が議論されていますが、実質年収がこんな状態では、イエレン議長はそう簡単に利上げを実行できないように思えます。

(参照した記事:米新築住宅販売件数:2月は予想外に増加、7年ぶり高水準

New Home Sales Data Goes Full Retard With Report Frozen Northeast Saw 153% Surge

コナー・セン氏のツイート

Number of the Week: Housing Affordability Hits Six-Year Low

Winter of 2015: Boston would wave a white flag, if you could see it

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