悪材料に大した反応を示さなかった原油のETF

ブルームバーグ

上は、「原油は20ドルに下落する可能性があり、OPECは崩壊するかもしれない」、というシティグループのエドワード・モース氏(商品調査部門責任者)の意見です。「とにかく原油の供給量が多すぎる。それに在庫も豊富にある」、というのが原油1バレル20ドル論の要旨です。(現在の価格は52ドル85セント。)

20ドルが実現するかどうかは別として、原油のETF価格は、注目の位置に現在差しかかっています。下が日足チャートです。



先ず、Aは50日移動平均線、Bの赤い線は20日移動平均線です。1月29日の安値から回復が進み、2月3日、ストキャスティクスは買われ過ぎを示す80以上の数値に達しました(C)。その翌日、ETFは確かに売られましたが、20日移動平均線に支えられてしまい、売り手が期待していたような下げは展開されませんでした。

現在、ETFは下降する50日移動平均線に挑戦中です。今日のローソク足は、やや弱めの引け方ですから、50日移動平均線が明らかにレジスタンスになっています。更に、ストキャスティクスは前回のようにほぼ買われ過ぎ(D)に達していますから、ここでは空売りを行う人たちが増えます。

50日移動平均線が難関である、と判断してのここでの空売りは、ETF価格が反対に上昇して、この移動平均線を突破すると損切りになります。第1の利食い目標は、既に上昇が始まっている20日移動平均線です。上記したように、前回はこの移動平均線がサポートになった訳ですから(E)、今回も同様な展開となる可能性があります。

今日のローソク足には弱さが確かに見えます。しかし、シティグループから1バレル20ドルの弱気論が発表された訳ですから、長い陰線が形成されることを期待した売り手が多かったのではないでしょうか。言い換えると、投資家たちは以前のように悪材料を気にしなくなっています。

昨日のブログで、バランス・オブ・パワーという指標について少し書きましたが、下はこの指標を週足チャートに入れたものです。


・ 赤い線: システマチックな継続的な強い売り圧力
・ 緑の線: システマチックな継続的な強い買い圧力
最近は長い緑の線が続出です。強い買い圧力が続いている訳ですから、1月の安値割れが起きないかぎり、この買い気がそう簡単に消滅することはないと思われます。

(参照した記事:Citi: Oil Could Plunge to $20, and This Might Be 'the End of OPEC'

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