2年間の横ばいが続く米国住宅建築株指数

1月の米中古住宅販売件数は9ヶ月ぶりの低水準、前月比4.9%減という結果でした。全米不動産協会(NAR)のローレンス・ユン氏は、「低い住宅ローン金利が、人々に住宅購入の関心を持たせる結果となっている。しかし住宅価格が上昇しているため、手頃な価格の物件が不足している」、と述べています。

下が主な内容です。
・ 1月の中古住宅販売件数は、季節調整済みの年換算で482万件だった。(市場予想は495万件)
・ 100%現金による購入は27%を占め、12月の26%から上昇したが、2014年1月の33%からは減少している。
・ 差し押さえとなった物件の販売数は全体の11%を占め、これは12月と同様な数値だった。
・ 初めて住宅を購入する人は28%に下がり、これは去年の6月以来最低の数値。
ピーター・ブキャナン氏(CIBCワールド・マーケッツ)は、「今日のやや弱めの結果に、米国住宅市場の成長に、なかなか弾みがつかないことを見ることができる」、と語っています。

下は、住宅建築株指数の月足チャートです。


2008年、2011年の安値から回復していることは確かですが、最近2年間は上昇が止まり、完全な横ばい状態です。更に、現在の数値はまだ1070台ですから、2005年に記録された2248から遠く離れています。

「米国住宅市場の成長に、なかなか弾みがつかない」、と述べているブキャナン氏ですが、「向上が続く雇用状況を考えると、これからは初めて住宅を買う人が増え、向こう2、3年間にわたって住宅市場は成長するだろう」、とも語っています。

ということは、住宅建築株指数は、2年間続いている横ばいゾーンを上放れることができるのでしょうか?一つ注目したいのは、クレジット・マネージャーズ・インデックスと呼ばれる指数です。1月、この指数は55.1を記録し、前回の54.9から上昇となりました。これが意味することは、銀行は以前のように貸し渋らずに、金を貸し始めるようになったということです。サブプライム・ローンの乱発は困りますが、人々には購入意欲がある訳ですから、住宅ローンの審査をある程度甘くして、特に初めて家を買う人々を助けることが住宅市場の上放れにつながることでしょう。

(参照した記事: 1月の米中古住宅販売、9カ月ぶり低水準 前月比4.9%減

DAVID ROSENBERG: 12 reasons to love the US housing market

Existing home sales plunge in January

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