米国の金利引き上げは無い、量的緩和第4弾がやって来る??

昨日に引き続き、今朝もニューヨークの株式市場は下げています。ダウ平均はマイナス1.00%、S&P500指数はマイナス1.05%、ナスダックはマイナス1.40%、主要株式指数は揃って下落です。売り材料の一つとなったのは、ジャナス・キャピタル・グループに移籍したビル・グロース氏のコメントです。

ブルームバーグの見出し
「良い時は終わった」、と新年早々縁起でもない言葉ですが、債券王と呼ばれるグロース氏の言葉ですから、さすがに多くの投資家たちが耳を傾けました。

・ 低金利政策にもかかわらず、米国の経済は大きく回復することはなかった。今年は、多くのアセットが下落することだろう。
・ 金融危機が終わってから既に6年が経過したが、米国の金利は相変わらず、ほぼ0%の超低金利だ。これが意味することは、投資家たちは米国の経済回復を懐疑的な目で見ている。
・ 強いドル、下落が続く原油、それに世界経済が低迷していることを考えると、2015年の終わりまでに連銀が金利を引き上げるのは難しい環境だ。
・ 投資家たちは流動性の安定した質の高いアセット、たとえば米国債、格付けの高い優良社債、そして借金がほとんど無い高配当な会社の株を投資対象として選ぶべきだ。
いよいよ米国株式市場は天井、グロース氏の言うように、ここからは守りを中心とした地味な投資に徹するべきでしょうか?AAIIから、昨日こんなデータが発表されています。
先月12月、米国の個人投資家たちは、口座資金の68.5%を株、または株専門のファンドに割り当てている。この数値は11月を1.3パーセンテージ・ポイント上回り、2007年以来最高だ。現金が口座を占める割合は11月の16.8%から14.8%に下がり、これは2000年以来最低のレベルだ。16.8%の資金が債券、または債券ファンドに回され、これで7ヶ月連続で歴史的平均値の16%を上回った。
ダウ平均が史上最高を記録した12月、個人投資家たちは保有する株を増やし現金ポジションを減らしたわけですが、売買タイミングの悪いことで有名な個人投資家を考えると、マーケットはいよいよ天井かと心配になってしまいます。

約2ヶ月前のビジネス・インサイダーには、著名投資家のジム・ロジャーズ氏が登場しています。「米株に対して弱気ですか?」、という質問に、ロジャーズ氏はこう答えています。
まだ弱気ではない。もしここから米国株式市場の下げが始まった場合、たとえば13%、23%、とにかく大きく下げたとしよう。当然の結果として投資家たちは助けを求める叫びをあげ、イエレン議長と仲間たちは量的緩和をまたまた実施する。ホッとした投資家たちは再び株を買い始め、マーケットは強力なラリーを展開し、おそらくバブル状態になるだろう。そんな状況が訪れた時点で、私は米株を空売りしたいと思う。
「まだ弱気ではない」、というロジャーズ氏ですが、投資家たちがパニックするほどの株式市場の下げ、そして量的緩和第4弾の予想をしています。量的緩和を予想するロジャーズ氏は少数派です。現にCNBCは、向こう1年間に量的緩和が実施される可能性は14%、と報道しています。もちろん、大衆と同様に行動したのでは儲けることができませんから、「金利引き上げは今年無い」、「量的緩和第4弾がやって来る」、という少数意見も頭に入れておきたいと思います。


(参照した記事:Bill Gross Says the Good Times Are Over

Jim Rogers On Putin, His Suspicions About Oil Prices, And Why 26-Year-Olds On Wall Street Have The Biggest Advantage

AAII ASSET ALLOCATION SURVEY: EQUITY ALLOCATIONS AT HIGHEST LEVEL SINCE 2007

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