今年も例外なく強気なウォール街のストラテジスト

先ず、このチャートから見てください。


マーケットの周期チャートです。ステージ1は底形成期、ステージ2は上昇期、3は天井、4は下降期です。下は、NYダウ平均の月足チャートです。


円で囲った部分がステージ1の底になります。見てのとおり、V字型の底です。チャートの一番右側、現在の部分はHard Right Edge(難しい右端)と呼ばれ、チャート分析の最も難しい部分になります。先ず確実に言えることは、矢印の方向が示すように、現在のNYダウはアップトレンドです。多くの人たちの疑問はこれです。「現在のマーケットは天井の形成中だろうか?」

2009年が底打ちですから、米国株式市場の上昇相場は6年目に入っています。米国株式市場の歴史を振り返ると、上げ相場の平均的な長さは3.8年ですから、現在進行しているブルマーケットは異常な長さです。しかし、ウォール街のアナリストは、今年のマーケットを楽観視しています。

ウォール・ストリート・ジャーナル
ウォール街のストラテジスト達の2015年のマーケット予想です。1は会社名、2はストラテジスト名、3はS&P500指数の2015年の終値予想、4は予想されるS&P500指数の上昇率です。一番楽観的な見方をしているのは、フェデレーテッド・インベスターズのスティーブン・アウス氏、14.1%の上昇を予想です。最も悲観的なのはゴールドマン・サックスのデイビッド・コスティン氏、2%のマーケット上昇を予想しています。一番下の赤で囲った部分が平均値になり、ストラテジスト達の平均予想は8.2%の上昇です。繰り返しになりますが、+14.1%から+2.0%という違いはありますが、マイナス予想は一人も存在せず、ストラテジスト達は楽観的です。

皆が皆強気だから現在の米国株式市場はステージ3の天井だ、と簡単に結論することはできませんが、ジョシア・ブラウン氏(投資アドバイザー)は、こんな事を指摘しています。

ブラウン氏のブログから
棒線は、ストラテジスト達のS&P500指数の上昇率予想、そして赤い字で記された数値が実際のリターンです。先ず一目で分かることは、全ての棒線はゼロより上ですから、ストラテジスト達はマーケットが上昇することを毎年予想しています。

矢印を入れた部分を見てください。ハイテク株の暴落、ニューヨークを襲ったテロ事件で2000年、2001年、そして2002年のマーケットは大幅下落となりましたが、ストラテジスト達は10%を超える上昇を予想していました。2008年は、金融危機でマーケットはボロボロな状態であったにもかかわらず、ストラテジスト達は15%を超える極めて楽観的な予想を発表していました。彼らは、いつも強気なのです。

(参照した記事:Barron’s Couldn’t Find a Bear

Fun With Wall Street’s S&P 500 Targets

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