ルーブルを空売る者はロシアの敵だ!?

今朝のニュースで、何と言っても目立ったのはこれです。

ブルームバーグ
「プーチン大統領は、ルーブルの価値を下落させている投機家たちの処罰を約束した」、という意味になります。要するに、「ルーブルの空売りは犯罪だ」、と公言した訳です。

当局は投機家たちの正体を既に知っている。我々には、彼らに影響を与える手段がある。今日、その手段を使う時が訪れた。-- プーチン大統領
さすが元KGB、脅し文句を使うことには慣れているようです。「その手段を使う時が訪れた」、ということですが、「手段」というのはいったいどんな方法なのでしょうか?読者が、こんなことを書き込んでいます。
尋問室に容疑者を閉じ込め、中世の拷問道具を使って責めるのだろう。投機家たちがロシアの経済問題を作ったのではない。犯人はプーチンだ。-- Bob Smith
冗談抜きに、プーチンならやるかもしれない、と思ってしまうから不思議です。
通貨の投機筋への「厳しい」措置にも触れたが詳細は明らかにしなかった。(ロイター)
本気で厳しい措置を考えているのか、それとも脅しなのかは別として、プーチン大統領はルーブルの下落など最初から全く気にしていない、とリオニッド・バーシドスキ―氏(金融コラムニスト)は述べています。
ロシアに対する西側諸国からの経済制裁、それに下落が続く原油を考えれば、ロシア・ルーブルが下がるのは当然のことだ。政府は、ルーブル安に歯止めをかけることなど考えていない。なぜなら、安いルーブルは資源輸出業者に好都合であり、輸出業者はロシア政府の重要な財源だからだ。もちろん、ルーブル安でインフレとなり国民の家計に悪影響を与えているが、国民は今のところ、ロシアの世界的地位の向上を喜んで優先させている。
10月8日、対ドルでルーブルが史上初めて40になった日、中央銀行は4度の通貨介入を行った。しかし午後6時ちょうど、中央銀行は介入を止めた。なぜなら、6時は終業時間だからだ。言うまでもなく、ルーブル安に本当に危機感を持っているなら、勤務時間が終了したからといって介入をストップするようなことはない。
通貨介入に消極的な中央銀行だが、ルーブル安はロシアの赤字予算を減らすことができる、という利点がある。原油、天然ガスの取引は主にドルとユーロだが、予算はルーブルで立てられているから、販売利益の減少を補填できる。
ルーブル安が利点となることは事実ですが、資源輸出が重要な財源となっているロシアにとって、下落が止まらい原油価格は深刻な問題です。現に、1.2%の上昇が予想されていた来年度のGDPは、マイナス0.8%に修正されています。
今回は、いつもとは状況が完全に違う。ロシアは、原油価格を好きなようにコントロールすることができた。しかし今日、プーチン大統領には以前のようなツキはない。 -- セルゲイ・グリエフ(経済学者)
二日前の報道ですが、こんなことを語ったアナリストがいます。
ロシアには政策の変更が必要だ。プーチン大統領は強硬な姿勢を崩して、反西側諸国という態度を和らげるべきだ。しかし、心配なのは更に態度が強硬になってしまうことだ。国民の目を国内の経済問題からそらすために、プーチンは国家主義、国粋主義的な理論を使って国民を奮い立たせ、第二第三のクリミアを求めて国外へ進出する可能性がある。
今日のプーチン演説で、ロシアの針路は明確になりました。下がロイターの見出しです。
プーチン氏がクリミア併合を賞賛、西側に挑戦的姿勢

(参照した記事:プーチン氏がクリミア併合を賞賛、西側に挑戦的姿勢

Putin Vows to Punish Speculators Pushing Down Ruble’s Value

With Russia on Brink of Recession, Putin Faces ‘New Reality’

Putin Doesn't Care if the Ruble Falls

コメント