前年度の成績を気にする投資家たち

あと2時間45分ほどで、今年最後のマーケットが終了です。2014年を振り返ってみると、何と言っても目立つのは原油価格の大幅下落です。お陰で、ガソリンの値段も下がっています。

チャート: GasBuddy.com
米国のレギュラー・ガソリンの平均価格です。最近1ヶ月、12月だけの動きですが、原油安を反映してほぼ毎日下がっています。現在の価格は1ガロンあたり2ドル25セントですから、円に換算すると、1リットルあたり約71円です。

消費者にとって、ガソリンの値段が安くなるのは嬉しいことですが、値段が永久に下げ続けることはありません。株の場合も同様です。どんなに人気の無い株でも、株価が永久に下げることはなく、超人気株も調整無しで上昇を続けることはありません。

さて、2015年はどの株、ETF、ミューチュアル・ファンドに投資するべきでしょうか?多くの人たちが気にするのは去年の成績です。言い換えると、私たちは去年の成績が良かったものを投資対象として選び、成績が悪かったものを避ける傾向があります。ですから、上のガソリンのチャートのように、下げ基調が明確なものは投資対象になりません。

マーク・ハルバート氏(ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト)は、こんなことを指摘しています。
1992年、No-Load Fund Investor(ニュースレター)が、こんな投資方法を紹介した。「前年度の成績が最も優秀だった販売手数料ゼロの米株ファンドを毎年買う。」 19年間で、このやり方が達成できたのは、S&P500指数の伸び率をごくわずか上回ったことだ。しかし、2007年、2008年、2009年はS&P500指数の成績を上回ることができず、No-Load Fund Investorは、この投資方法を推奨するのを2010年にやめた。
ハルバート氏によると、去年の成績が良かったニュースレターの推奨に従うのは更に危険です。
前年度の成績が最高に良かった株ニュースレターに従って投資した場合、20年間で得られた利益は年率平均でマイナス17%だ。
去年の成績が良かったから今年も行けるだろう、と安易に結論してはダメな訳ですが、では去年1年間だけでなく、過去5年間の成績が優秀なら、そのファンドに投資するべきでしょうか?ハルバート氏の答えは「一概には言えない」です。
過去何年間に渡って優秀だったから今年も行ける、と断言できる回答は無い。一つ確かに言えることは、短期成績はほとんど参考にならない。具体的な年数をどうしても知りたい、と迫られた場合は、上昇相場と下降相場の両方を含めた過去15年間の長期成績を調べてほしい、と回答している。
ハルバート氏は、こんなことを最後に指摘しています。
過去15年間に渡って優秀な成績を上げているニュースレターが共通して勧めているのは、ファイザー、アップル、シェブロン、シュルンベルジェ、そしてユニオン・パシフィックの5銘柄だ。人気の無い石油関連2社が含まれているが、これは驚くべきことではない。何故なら、成績の良いニュースレターは割高な人気株を避け、大衆とは反対に行く傾向がある。
S&P500指数に属する銘柄で、2014年最も成績が良かったのはサウスウエスト航空(+124%)、そして最も成績が悪かったのはマイナス63%となったトランスオーシャンLtd(石油掘削会社)です。原油安がサウスウエスト航空には好材料、トランスオーシャンLtdには悪材料となった訳ですが、はたして2015年の成績はどうなるでしょうか?興味があるので、この2銘柄を監視リストに入れておこうと思います。

コメント