プロも強気、個人投資家も強気

ロイターの報道によると、米株専門のファンドに今週流入した資金額は史上最高の365億ドルでした。下がヘッドラインです。


米国の上昇相場が始まってから既に5年以上の月日が経過し、ダウ平均は18,053.71という史上最高値で今週の取引を終了しました。史上最高値で史上最高の資金流入、、何となく嫌な感じがします。

一般的に言われることは、人々が株に対して最も強気になるのはマーケットが天井を形成している時であり、それとは反対に人々が株に対して最も弱気になるのはマーケットが底を形成している時です。下は、投資心理の周期チャートです。


1、楽観; 2、興奮; 3、スリル; 4、陶酔; 5、心配; 6、現状の否定 7、恐怖; 8、自暴自棄; 9、パニック; 10、降参; 11、落胆; 12、鬱的な状態; 13、希望; 14、安心; 15、楽観

現在の位置はどこでしょうか?言うまでもなく、落胆、鬱的な状態では株に史上最高の資金を投入することはできません。おそらく、現在の投資心理は4番の陶酔でしょう。

陶酔状態にあるのは個人投資家だけでなく、マーケットのプロたちも同様です。12月13日のブログで、ジョシュア・ブラウン氏(投資アドバイザー)は、こう書いています。
いやはや、これは参った。バロンズ誌が、ウォール街の大手10社からストラテジストを集めて、2015年の米国株式市場展望特集をした。弱気論者はゼロだ。
私も、そのバロンズ誌の記事を読んでみましたが、ストラテジストたちは来年のS&P500指数の上昇率として10%を予想しています。

もちろん、予想どおりに全てが上手く行くなどということは有りえませんから、マーケット・ウォッチが指摘している2015年の心配材料も見ておきましょう。
・ 金利政策の失敗: イエレン議長は、金利政策に慎重に取り組むことを約束したが、適切なタイミングで金利引き上げを行うことは極めて難しい。
・ 原油価格の一転反発: 下げの止まらない原油価格だが、中東で武力による政局混乱が起き、原油価格が急騰する可能性がある。
・ 「ギリシャ、再び危機モード」、といった報道で分かるように、ギリシャがユーロ圏に大きな打撃を与える危険がある。
・ サイバー攻撃: 最近のソニーの例で分かるように、ハッカーたちによるサイバー攻撃は極めて深刻な問題だ。
・ 流動性の欠乏: 10月15日、米国債(10年債)が、あっと言う間に35ベーシス・ポイントも下がった。これは、マーケットメーカーたちも投機家と同様に、国債を保有することを避けたためだ。今後も、このようなことが頻繁に起きそうだ。
・ 通貨危機: 原油の下落が続き、ブラジルやロシアなどの産油国の通貨価値が下がっている。2015年、米国で金利引き上げが実施されれば、これら産油国の通貨価値は更に下落することになるだろう。
・ ウクライナ情勢: ウクライナ東部での混乱が続き、混乱は他の地域に広がる可能性がある。
・ エボラ熱: 確率としては低いが、エボラ熱が世界的に広がる危険性が残っている。
・ テロ: 最近の例ではテロリスト集団のイスラム国で分かるように、テロ活動は毎年存在する不安要素だ。
・ 中国と日本の衝突: 尖閣問題が発端となり、中国と日本の間で戦争が起きる可能性がある。

(参照した記事:Record $36.5 billion flows into US-based funds in week: Lipper

Barron’s Couldn’t Find a Bear

10 ‘gray swans’ that could upend the market in 2015

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