ダウの犬たち、ダウの子犬たち、次はネコ

ダウの犬たち」、「ダウの子犬たち」、と二日連続で書いたので、今日はネコという言葉が入っているパターンについて書きたいと思います。

何と言っても有名なのはデッド・キャット・バウンス(Dead Cat Bounce)です。

デッド・キャット・バウンス: 株価が大幅下落後の一時的な小幅回復を意味する。「高いところから落とせば、死んだ猫でも跳ね返り」から由来し、ウォール街が起源である。(ウィキペディア
一時的に跳ね上がるのは、生きたネコではなく死んだネコ(デッド・キャット)ですから、ダウントレンドがアップトレンドに一気に変わることはありません。言い換えると、一時的な反発が終了し下落が再び始まると、ほとんどの場合、株価は前回の安値を割って新安値が記録されます。

ウィキペディアの説明が示すように、デッド・キャット・バウンスに先ず必要なのは、株価の「大幅下落」です。分かりやすい例は、予想を大幅に下回る決算発表などが原因となって、株価が窓を開けて一気に下げる場合です。

エネルギー・セクターに属する、マクダーモット・インターナショナルの日足チャートを見てみましょう。


下げの続く原油価格が悪材料になり、エネルギー関連は、投資家たちに今日最も嫌われているセクターです。長期トレンドを示す200日移動平均線(点線)は下げが続き、この下げ基調がアップトレンドに簡単に変わることは、ほぼ不可能な状態です。

11月28日に窓を開けて下げていますが、この窓がデッド・キャット・バウンスが起きる可能性を示す、先ず第一番目の警報です。窓の次に必要なのは30%を超える大幅下落です。下落幅は、窓を開ける前日の終値から測定します。上の場合は、窓を開けての下げが起きる前日の終値は4ドル1セントですから、株価が1ドル20セント以上下げると30%を超える下げが実現します。この下げ幅が実現したのは12月8日、2ドル75セントの安値が記録されています。

窓、30%を超える下げの2条件が揃いました。次は、いよいよデッド・キャット・バウンスの起きるのを待ち、その一時的な反発ラリーに飛び乗って利益を獲得することです。どうやって買いのタイミングをつかんだら良いでしょうか?下はストキャスティクスを使った買い方法です。


ストキャスティクスのパラメーターは5-3-3に設定されています。買い出動はファストライン(赤)が20を突破した12月18日(1)です。この日の大引け寸前で買った場合の株価は2ドル40セントです。売りシグナルは、ファストラインの80ライン突破です(2)。実際に80突破が起きたのは12月23日、この日の大引け寸前で売却した場合の株価は2ドル77セント、ほぼ15%の利益です。もちろん、12月23日に全部売却するのではなく半分だけで売って、残りはトレーリングストップで利食っても構いません。

下はデッド・キャット・バウンスが終了、下落再開、新安値記録の例です。


石炭銘柄、ピーボディ・エネルギーの日足チャートです。窓を開けての下げが起きたのは9月18日、その前日の終値は14ドル19セントでした。30%を超える下げが実現したのは10月27日、9ドル91セントの安値を記録です。その翌日、ストキャスティクスが20を越えて買いシグナル、買値は10ドル44セント。手仕舞ったのはファストラインが80を上回った11月7日、株価は11ドル64セントでした。その後、株価は再び下げに転じ、9ドル91セントを割って新安値の記録です。

最後に、原油価格に連動するETF、United States Oilの日足チャートを見てみましょう。


Aが窓、窓の前日の終値は27ドル90セントです。デッド・キャット・バウンスに必要な30%を超える下げは、ETF価格が19ドル53セントを割ると実現します。今日の終値は20ドル78セント、見てのとおり反発することなく安値圏で横ばい状態ですから、19ドル53セント割れを達成する可能性があります。ということで、原油のETFはデッド・キャット・バウンスの候補銘柄です。

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