投資家たちが無視している真実とは?

今日、私は皆さんに勧めたいことがある。多くの投資家たちが無視している、これら10の基本的そして単純な真実に目を向けてほしい。-- バリー・リットホルツ(リットホルツ・ウェルス・マネージメント)
リットホルツ氏
一番最初に挙げられていたのはこれです。
私たちだけでなく、プロのファンド・マネージャーにとっても、適切な銘柄を選び、そして良いタイミングで売ることは極めて難しいことだ。現に、今年のミューチュアル・ファンドの成績を見てみると、85%のファンドはS&P500指数の上昇率を下回っている。私たちも遅かれ早かれ投資で大損をすることになり、利益を上げることができたのは投資技術のお陰ではなく、単に幸運であっただけだということに気がつくことになる。
三番目に挙げられている真実はこれです。

あなた自身が、あなたの最悪な敵だ。感情が、あなたの投資判断を大きく狂わせ、長期的な視野に基いて投資した筈なのに、ニュースや大した意味の無い情報に左右され、長期投資が短期投資に簡単に変わってしまう。要するに、あなたは投資が下手なのだが、それはあなたの責任ではない。株投資という場面では、あなたの太古の記憶がよみがえり、命を守るためにサバンナで感情的に動物と戦う人間と同じになってしまうのだ。
もう二つ見てみましょう。
ヘッジファンドはヘッジファンド・マネージャーを裕福にするものであり、投資家たちを裕福にするものではない。言い換えると、ヘッジファンドは投資という名で偽装された資産の移動システムだ。
顧客のポートフォリオを見て驚かされるのは、多くの人たちが分散投資の本当の意味を理解していないということだ。様々な銘柄やファンドに資金が確かに分散されているのだが、同じ業種の株や同種のファンドばかりに投資され、本当の意味での資金分散が出来ていない。同じテーマばかりに投資するのではなく、資金を広い分野に分散することが大切だ。
無駄な努力という言葉がありますが、銘柄選び、投資技術の習得などに時間を費やすことは単なる無駄な努力である、とリットホルツ氏は割りきっています。私たちには、どの株、どのセクターが来年大幅上昇となるかを適切に予測することはできません。それに、プロたちがどんなに頑張っても、マーケット(S&P500指数)よりも良い成績を上げることができません。それが事実なのですから、私たちは幅広く資金分散された投資ポートフォリオを作り、毎年資金を淡々と足していくべきです。

リットホルツ氏の考え方は、レイジー・ポートフォリオを有名にしたポール・ファーレル氏の考え方に似ています。トカゲの脳を持つ私たちは、ストレスのかかる事態に直面すると、闘争または逃走のどちらかを選ぶ傾向があります。要するに、私たちの行動は感情に支配されています。トカゲの脳のお陰で、株投資に失敗する運命にある私たちは、シンプルなポートフォリオを作って、淡々と投資していくことが大切だ、というのがファーレル氏の意見です。

繰り返しになりますが、プロたちの結果で分かるように、私たちがマーケットに勝つことはできません。要するに、「長いものには巻かれろ」です。私たちはマーケットと戦うのではなく、マーケットに従って、淡々と投資していくことが大切です。

ついでに、ファーレル氏が推奨している、レイジー・ポートフォリオのルールを記しておきましょう。
1、ホームランは狙わない。全ての馬に賭けること。 
2、割安なものに長期投資すること。  
3、短期トレードはしないこと。  
4、複利の威力を理解すること。  
5、収入の10%を貯蓄に回すこと。  
6、投資方法は簡単であること。

(参照した記事:For investors, it’s a perfect time to go back to the basics

Lazy Portfolios at war with Wall Street casinos

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