2014年12月13日土曜日

株に悪材料なのはどちら?原油価格の上昇、それとも原油価格の下落?

多くの人たちが同じことを感じていることでしょう。昨日のブログで、ジョシュア・ブラウン氏(投資アドバイザー)は、経済ニュースの矛盾性について書いています。

ジョシュア・ブラウン氏
実例として挙げられているのは、これら4つのヘッドラインです。

報道があったのは全て同日、今年の6月12日になり、どれも「原油が急騰し株式市場が下げた」ことを伝えています。
Oil prices jump on Iraq anxiety, stocks fallロイター
U.S. Stocks Fall as Oil Prices Rally Amid Iraq Tensionブルームバーグ
Oil prices up, stocks downCNNマネー
Dow Drops Over 100 Points as Iraq Fighting Raises Oil PricesCNBC)

これらのニュースから引き出すことができる結論は、「原油価格の上昇は株に悪影響」、ということです。

ご存知のように、最近大きな話題になっているのは、下げが止まらない原油価格です。昨日(金曜)、NYダウ平均は315ポイント(1.79%)の大きな下げとなりましたが、ブラウン氏はこれら4つのヘッドラインを指摘しています。
Oil slump leads Wall Street to worst week in 2-1/2 yearsロイター
Oil Freefall Gives Dow Worst Week Since 2011; VIX Jumpsブルームバーグ
Tumbling oil could take thousands of jobs with itCNNマネー
Oil hits stocks; worst week of 2014 for Dow, S&P 500CNBC)
CNNマネーを除き、言っていることはどれも同じです。「原油価格が下落し株が売られた。」

ブラウン氏は、こう書いています。
6月の場合は、原油価格上昇が原因となって株が売られた。昨日の場合は、原油価格下落が原因となって株が売られた。私たちは、どう理解したらよいのだろうか?「記事は単に作り上げられたもの」、というのが結論だ。
経済記者たちは、株式市場の動きを絶えず追っている。株価が乱高下する度に、彼らは何が原因となってそんな事が起きたのかを探ろうとする。言い換えると、記者たちは全く意味の無い現象に意味付けをしているのだ。
記事を書く前に、記者たちは専門家たちから意見を聞きます。6月の場合、株下落の原因を質問されたウォール街のアナリストは「原油の急騰」を指摘し、昨日の場合は、「下落する原油価格」が株の下げ要因として指摘されました。

原油急騰が株に悪材料であるなら、原油の下落は株に好材料であるべきですが、昨日の場合は原油の下落が株の悪材料として取り上げられ、正に矛盾した論法になっています。もちろん、問題なのはブラウン氏が述べているように、全く意味の無い現象に意味付けをしようとする私たちの態度です。言い換えると、1+1=2といったように、私たちは物事を極めて簡単に説明できる原因と結果が欲しいのです。

たとえば、ヤンキースが勝った翌日は株式市場が上昇した、という現象が5回連続で起きたとします。ここから引き出せる結論は、「ヤンキースが勝つと株が上がる」です。もしこの逆に、ヤンキースが敗けた翌日が株高となったということが5回連続で起きれば、ヤンキースの敗けは株に好材料と結論できます。要するに私たちは、相関性の無い二者に相関性を見出そうとしてしまうのです。

インフレは金の買い材料でしょうか、それともデフレが金の買い材料でしょうか?こういう見出しがあります。
Gold rises on inflation fears (Business Line) 「インフレ懸念で金価格上昇」
Deflation fears drive up gold prices (USA TODAY) 「デフレ懸念で金価格上昇」
もう一度質問しましょう。インフレは金の買い材料でしょうか、それともデフレが金の買い材料でしょうか?

(情報源: They’re all making it up.)

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