降水量とGDP、株価の予測に役立つのはどちら?


米国の代表的な大型株指数として知られるS&P500指数は、2050を突破して高値を更新です。さて、今日の買い材料は何でしょうか?下は、CBSマネー・ウォッチのヘッドラインです。


「刺激策に希望が生まれ、日本が世界のマーケットを先導した」、という意味になります。
消費税の増税見送りが決定され、これで日本の経済は向こう数年で回復に向かうことだろう。-- マーク・ウィリアムズ(キャピタル・エコノミクス)
「再増税先送りが買い材料になった」、ということなのですが、はたしてそれが理由でS&P500指数は新高値を記録したのでしょうか?

つい昨日、マスコミは日本のリセッション入りを大々的に報道したばかりです。どの記事も日本経済に関して極めて悲観的であり、記事を読んだ人々は、「日本は終わった、もはや再起できない」、と結論したことでしょう。マスコミの記憶は極端に短いことは承知ですが、たったの24時間後、お先真っ暗な筈の日本が、何と世界の株式市場を先導です。

さて、FRB(米連邦準備制度理事会)は、前回の連邦公開市場委員会で量的緩和策の終了を決定しました。「量的緩和の終了は株が売られる原因になる」、という多くのアナリストたちの見方が報道されていましたが、現状はその正反対となり、上のチャートで分かるようにマーケットは高値を更新です。言うまでもなく、報道を信じて株を処分してしまった人たちは、早すぎた売りを後悔していることでしょう。

様々な経済ニュースが株式市場を左右する訳ですが、モーガン・ハウセル氏(経済コラムニスト)は、こんなことを指摘しています。
バンガード・グループの経済学者が、経済指標と株式市場の相関性について、1926年までさかのぼって調べた。その結果分かったことは、経済指標を使って、将来の株式市場の動きを予測することはできない。良い経済指標は将来の株高に結びつく、と一般的に言われているが、「好指標=株高」、という公式は存在しない。たとえば、経済指標で最も有名なGDPだが、バンガードのレポートによればGDPから将来の株式市場の動きを予測することは、ほぼ100%無理だ。
頭に入れておきたいのはこれです。
降水量を使って、S&P500指数の動きを予想することはできるだろうか?もちろん、そんな事は不可能だ。しかし事実は、GDPを利用しての予想も降水量を使った予想と正確さの面では大した変わりはない。

(参照した記事:Japan leads world markets higher on stimulus hopes

Growing Economy Doesn’t Guarantee Stock Gains

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