ウォーレン・バフェット: コマドリを待っていたら春が終わってしまう

金融危機で株が大幅下落となった2008年、"Buy American. I am."(アメリカを買え。私は買っている。)、と題されたウォーレン・バフェット氏のコラムがニューヨーク・タイムズに掲載されました。その中に、こういう一文があります。
“so if you wait for the robins, spring will be over."(だから、コマドリを待っていたら春が終わってしまう。)

コマドリ
2008年、株は暴落し、「401Kが101Kになってしまった、、、」、と人々が嘆く中、バフェット氏は「今こそ株を買う時である。コマドリを待っていたら春が終わってしまう」、と人々に呼びかけたのです。
私には株が短期的にどう動くかは分からない。今から一ヶ月後、一年後のマーケットがどうなっているかは、私には全く分からない。しかし一つ言えることは、投資心理や米国経済の好転が明らかになる前に、株式市場は大きく上昇していることだろう。だから、コマドリを待っていたら春が終わってしまう。
これと、あれと、そしてこの条件が揃ったら買おう、といったことをよく聞きます。もちろん、それは自分のルールに従っている訳ですから悪いことではありません。しかし私たちは、自分の定めた条件が全て揃っていても、他の情報に邪魔をされて買いを見送ってしまうことがあります。

20日、50日、そして200日移動平均線の全てが上昇している強い株を買おう、と決めたとしましょう。


上は、アップルの日足チャートです。見てのとおり、3本の移動平均線は全て揃って上昇ですから、これは間違いなく買いです。しかし、「マーケットは史上最高値、調整が近い」、「不安定なヨーロッパ」、「減速が顕著になった中国経済」、と様々なニュースを聞くと、ここでの買いに足踏みしてしまいます。言い換えると、他の情報が気になって買いを取り止めにしてしまうのは、現状はパーフェクトな買い環境ではない、と判断したためです。マイケル・バトニック氏(リットホルツ・ウェルス・マネージメント)は、昨日のブログでこう書いています。
「ピッチャーが投げる球を全て振るのではなく、打ち易い球が来るのを待て」、という言葉がある。しかし多くの投資家たちは、「打ち易い球が来るのを待て」というのは「完璧な投資環境が訪れるのを待つこと」、とカン違いしている。完璧な状況を待つなど正に無駄な努力だ。
もう一度繰り返しましょう。「コマドリを待っていたら春が終わってしまう。」

(参照した記事:Buy American. I am

The Irrelevant Investor

コメント