ジム・ロジャーズ: ロシアに投資を始めた

ロシアの株に投資しているETF、Market Vectors Russia (RSX)の週足チャートです。


「見事なダウントレンドですね!」、とプーチン大統領に面と向かって言うのは怖いですが、これは正真正銘の下降基調です。こんな低迷の続くマーケットですが、著名投資家がロシアに強気になっています。

過去46年間、ロシアに弱気だったジム・ロジャーズ氏が考えを変えた。(ビジネス・インサイダー)
ブルームバーグとのインタビューでロジャーズ氏は、「ロシアに投資を始めた」、と現に語っています。
クレムリンは変わった。昔のクレムリンの態度は、「金を取り上げろ」、「殺してしまえ」、「監獄へぶち込め」、というものだったが今日は違う。外国人投資家、海外からの資本の重要性に、やっと気がついたのだ。共産主義、KGBの時代は終わった。だから私はロシアに投資し始めたのだ。
更にロジャーズ氏は、ロシアの保有する巨額な外貨準備高、そしてロシアがあまりにも投資家たちから嫌われていることをロシアへの投資理由に挙げています。

下のチャートは、ロシア株ETFの資金流入流出状況です。

チャート: etf.com
矢印の部分ですが、今年最初の3ヶ月は資金の流出が目立っていました。しかし今年後半は資金の流入が顕著になり、2014年全体では+13億520万ドルとなり、資金の流入額が流出額を上回っています。

さて、私たちもロジャーズ氏を見習って、ロシアへ投資するべきでしょうか。上のチャートで分かるように、ロシア株ETFは明確なダウントレンドであり、下げがいつ止まるか全く分からない状況です。
原油とルーブルの下落は永久に続くものではない。特に現在の米国株式市場が史上最高レベルにあるだけに、投資家たちはロシア株に興味を示し始めている。 -- サーゲイ・ピガレフ(証券アナリスト)
投資家たちは、ルーブルに対して以前のような極端に弱気な見方をしていない。それに、原油の下げ方も穏やかになっている。更に、投資家たちは「地政学的危機」、という言葉にも疲れ始めている。要するに、悪材料はそれほど重要なものではなくなっている。 -- ベノイト・アン(ソシエテ・ジェネラル)
ロシアに賭けるということは、エネルギー価格が上昇することに賭けるのと同じだ。なぜなら、ロシア株のETFは40%から50%の資金がエネルギー株に投資されている。今日、新技術を使って、米国は世界最大の産油国になった。更に、アルゼンチン、ブラジル、そして東地中海でも次々と新しい油田が開発されている。これが意味することは原油供給量の大幅増大であり、言うまでもなく、これはロシア株ETFに悪材料だ。 -- チャールズ・サイズモア(サイズモア・キャピタル・マネージメント)
ロシア株は割安だ。しかし、下降が止まらない原油価格、弱いルーブル、そして低迷する経済を考えれば、ロシア株は引き続き魅力の無い投資先だ。 -- スティーブン・ショーエンフェルト(ブルースター・グローバル・インベスターズ)
私も、「ロシアに賭けるということは、エネルギー価格が上昇することに賭けるのと同じだ」、という見方に賛成です。人々は、「地政学的危機」という言葉に聞き飽きたかもしれませんが、強硬なプーチン氏の態度に変化が起きないかぎり、ロシアは投資先として嫌われ続けることでしょう。

(参照した記事:Ukraine Shrugged Off as Russia ETF Swells to Record

JIM ROGERS: Here's Why I've Finally Started Investing In Russia

Russian Stocks Now Cheaper Than Ever as Oil Rout Deepens

コメント

lineの倍 さんのコメント…
9月初めのDIPで「ここだ」と思って少しだけ買ったんですが、早かったかなあ・・・ :(
T Kamada さんの投稿…
lineの倍 さん

私はもう何度かロシア株では損切りしてます!(笑)