これがリセッションなら我が国にもリセッションが欲しい

経済ニュースは、どのサイトへ行っても日本のリセッション入りがトップで伝えられています。


期待に反し、日本経済はリセッションに転落(ニューヨーク・タイムズ)


日本経済は驚きのリセッション入り(BBC)

そしてウォール・ストリート・ジャーナルは、日本経済を「Setting Sun(沈む太陽)」と形容です。


こうも大々的に報道されると、日本がまるで滅亡してしまったような雰囲気ですが、事実は日本は世界第3番めの経済大国であり、他国から見ればとても羨ましい国です。
海外から日本を訪れる人々は、日本の豊かさに驚かされる。活況に溢れ繁栄する東京に旅行者たちは驚愕し、しつこい物乞いに街頭で遭遇することなど無い。日本を訪れた英国の政治家が、こんなことを言っていた。「これがリセッションなら我が国にもリセッションが欲しい。」
1ドルが80円台の円高だった2011年の春、ケル・ケリー氏(金融アナリスト)は、こんなことを指摘します。
日本に実際に住んでいる人たちの声を聞いてみよう。
・ 15年前、線路が走っていた場所には20階建て、50階建てのビルが現在建設され、8万人以上の人たちが毎日そこで働いている。
・ 私の住んでいる横浜のマンションの近くには、ここ20年間でショッピング・センター、そして他のマンションが建てられ、毎日工事で忙しい。
・ 過去20年が失われた、という言葉を聞くが、人々は過去20年間何もしていなかった訳ではない。
・ 80年代と比較すれば、今日の日本は明らかに豊になっている。街を走る車を見れば、そのことは明瞭だ。
日本の景気は後退する一方で、回復する力が全く無いのなら、上向きな経済活動は起きません。もちろん、「私の市は淋しくなっている」、と言う方々もいることでしょうが、こんなチャートをケリー氏は掲載しています。

データ:国際通貨基金
GDPを日本の国民一人あたりに換算したものです。金額は購買力平価説を使って計算されたものがドルで表示され、1980年以来、間違いなく上昇が続いています。
もし日本のGDPが過去20年間下降しているなら、一人あたりに換算したGDPが、このように上昇することはありえない。-- ケル・ケリー
さて、今朝の日本リセッション入りのニュースで、日経225インデックス・ファンドは1.85%の下げとなりました。下が週足チャートです。


全体的に見て言えることは、高値圏での横ばいという状況に変化はありません。リセッション入りのニュースは確かに売り材料とはなりましたが、皆が動転してパニック売りが起きた訳ではありません。言い換えれば、本格的な売りが始まるためには、横ばいゾーンの下辺が崩れる必要があります。

(参照した記事:Defying Expectations, Japan’s Economy Falls Into Recession

Japan's economy makes surprise fall into recession

Japan Falls Into Recession

Don't Shed Tears For "Recession-Hit" Japan

The Myth of Japan's Lost Decades

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