不安定なマーケットから一時撤退は大きな間違い??

NYダウ平均の日足チャートです。


影を付けた部分に注目してください。9月19日から10月15日まで、取引日数に直すと19日になりますが、ダウは6.6%の下落となりました。「マーケットは天井だ」、「ベアマーケットがやって来る」、という見方が頻繁に報道されていましたから、この下げで多くの人たちが持ち株を売りました。

私たち投資家は、やや大きな下げが起きると、それは暴落の始まりだと結論してしまう傾向がある。だから私たちは持ち株を処分し、平穏なマーケットが戻るまで様子を見ることにした。しかし問題は、私たちは同じ間違いをまた犯してしまったのだ。-- サム・ロー(ビジネス・インサイダー)
もう一度、ダウ平均のチャートを見てください。その後ダウは、影を付けた部分の下げ幅を全て取り戻しただけでなく、新高値を記録しています。言い換えると、もちろん結果論ですが、売らずに今日まで株を保有し続けることが正解でした。

私も、あの下げで持ち株を減らし、更にベア型のETFを買って下げ相場に備えました。言うまでもなく、ベア型のETFでは大した利益を上げることができず、おまけに10月16日から始まった回復ラリーの大半を逃してしまいました。

サム・ロー氏は、こんなことを指摘しています。
株の保有期間は、投資にとって極めて重要な要素だ。正確に言うと、どんな相場の局面で株を保有していたかが投資成績に大きく影響する。マーケットが荒れてくると、投資家たちは一時的にマーケットから退散し、そして頃合いを見計らってマーケットに戻ることを試みる。しかし、そんなことを完璧なタイミングで実行できる投資家はいない。一時的な撤退、そして様子を見ることで、多くの投資家が強力なラリーを逃す結果となっている。
「最初からタイミングの良い売買など考えず、買った株は持ち続けろ」、と聞こえますが、こういうデータがあります。

チャート:ビジネス・インサイダー
調査を行ったのはJPモルガンです。S&P500指数に1万ドル投資(1993年12月31日から2013年12月31日まで)した結果です。
1、 途中で売買せず持ち続けた場合の口座残高: $58,332 (年率 9.22%)
2、上昇率最高の10日を見逃した場合の口座残高: $29,111(年率 5.49%)
3、上昇率最高の20日を見逃した場合の口座残高: $18,140 (年率 3.02%)
4、上昇率最高の30日を見逃した場合の口座残高: $11,984 (年率 0.91%)
5、上昇率最高の40日を見逃した場合の口座残高: $8,146 (年率 -1.02%)
6、上昇率最高の50日を見逃した場合の口座残高: $5,697 (年率 -2.77%)
7、上昇率最高の60日を見逃した場合の口座残高: $4,073 (年率 -4.39%)
サム・ロー氏によれば、上昇率最高の日というのは、極めて大きな下落の後に起きやすいそうです。今回の下げで株を売り、一時的に様子を見ていた私は、正に大きなラリーを逃してしまった訳です。


(参照した記事: If You Missed The Rally, Then You Just Made The Most Classic Mistake In Investing

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