マーケットは今日も上昇、FOMC協議終了まであと19時間30分

値動きは投資家たちの気持ち、心情を表わしている。もし株価が上昇しているなら、投資家は買い気に溢れ、その反対に株価が下降する状況では、投資家たちの売り意欲の強さが示されている。しかし重要なことは、値動きには出来高の裏付けがあることだ。 -- スラヴ・フェドロフ(トレーダー)
下は、NYダウ平均に連動するETF、SPDR Dow Jones Industrial Average (DIA)の日足チャートです。


先ず1の部分ですが、ここではETF価格が下げていますから、フェドロフ氏の言葉を借りると、「投資家たちの売り意欲の強さが示されている」局面です。そして、強い上昇が展開されている2の部分は、買い気に溢れる投資家たちの様子が示されていることになります。

それでは、1と2の両方には出来高の裏付けがあるでしょうか?Aを見てください。出来高を増大させながらの下げですから、投資家たちは慌てふためいてETFを売却しています。特に、底となった日の出来高は膨大であり、正にパニック売りでした。ということで、1の下げには出来高の裏付けがあります。

最近の上昇には出来高の裏付けがありません。ETF価格は好調に回復していますが、見てのとおり、出来高は日に日に細っている状態です(B)。皆が本当に積極的に買いに参加しているのなら、出来高は増える筈です。

フェドロフ氏の言葉を、もう一度引用します。
出来高が少ないということは売買代金の総額が低いことであり、言い換えると、積極的に買っている投資家が少ないということだ。このような値動きは信用できない。
さて、FOMCの協議が明日終了します。報道されているように、QE3(量的緩和第3弾)の終了が今回の会議で決定される可能性があるため、特に今回のFOMCは大きく注目されています。投資家たちが模様眺めを決め込むため、FOMCが開かれる週は出来高が減り、マーケットは横ばい状態になる傾向があります。しかし今回は、出来高はいつものように減りましたが、マーケットのラリーが止まることはありませんでした。

繰り返しになりますが、現在展開されているラリーは出来高を欠き、値動きに説得力がありません。あっと言う間に失速、という可能性もあるだけに、明日のFOMC終了直後の動きが大いに気になります。

余談になりますが、こういう考え方もあります。
Only Price Pays.
「儲けにつながるのは値動きだけ」、という意味になります。ですから、値動きだけを頼りにトレードしている人には、出来高云々というのは単なる屁理屈、言い訳です。

(参照した記事:What Does It Mean if a Stock Price Goes Up or Down With Little Volume?

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