著名ファンド・マネージャー: 原油価格は更にもう10ドル下がる

原油の下げが止まりません。

チャート: investing.com
現在の価格は1バレル約82ドルですが、こういうチャートがビジネス・インサイダーに掲載されています。


ビジネス・インサイダー
原油の輸出に大きく頼る6ヶ国(サウジアラビア、バーレーン、オマーン、ナイジェリア、ロシア、ベネズエラ)の原油損益分岐点です。青が2014年、そして緑が2015年の損益分岐点になります。

今年2014年の損益分岐点価格です:
サウジアラビア: 99ドル20セント
バーレーン: 136ドル20セント
オマーン: 100ドル70セント
ナイジェリア: 126ドル20セント
ロシア: 100ドル10セント
ベネズエラ: 162ドル
現在の原油価格は1バレル82ドルですから、どの国も原油を生産しても全く儲からない状態であり、言うまでもなく国益にマイナスです。

ビジネス・インサイダーは、こう書いています。
これらの国々にとって、低原油価格は厳しい景気後退の原因になる可能性があるだけに無視することができない問題だ。特にベネズエラの場合、収支がとんとんになるためには、原油価格が現在の2倍になる必要がある。原油価格の低迷が長引けば、場合によっては国債を発行して税収入の不足分を補う必要が生じるが、ロシアやベネズエラはリスクの高い国として知られているだけに、国債市場を利用するのは極めて割高になる。更に、以前なら生産量を減らすことでオペック(石油輸出国機構)は原油価格をコントロールすることができたが、米国のシェールオイル・ブームで今日はそれができない。
木曜の報道によると、サウジアラビアは原油の供給量を既に減らしています。エネルギー・アスペクツ社のリチャード・マリソン氏は、「単に市場への供給量を減らすだけでなく、最終的には生産量も減らすことになるだろう」、と述べています。

いつになったら原油が下げ止まるかは分かりませんが、ジェフリー・ガンドラック氏(著名ファンド・マネージャー)の「原油は1バレル70ドルまで下落する」、という見方が今朝報道されています。
原油は70ドルに下がると思う。しかし、もしそれが実現すると、米国のフラッキング業界はお終いだ。なぜなら、70ドルまで価格が下がってしまえば原油の方が割安になるからだ。更なる原油価格の下落は国家財政にダメージを与えることになるが、70ドルの原油を欲しているのはサウジアラビアだと思う。
ガンドラック氏の意見が100%正しい、という保証はありません。しかし、影響力のあるファンド・マネージャーの言葉だけに、原油市場には積極的な買い手はもうしばらく現れることはなさそうです。

(参照した記事:Saudi Arabia’s Crude Oil Supply Said to Fall in September

These 6 Countries Will Be Screwed If Oil Prices Keep Falling

Oil will tumble to $70 says new 'bond king'

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