米国株式市場: 小型株指数に違った動き

荒れるマーケットが続いていますが、下は10月9日から10月15日までに、資金が最も流入したETFのトップ10です。

ETF.com
トップは約31億ドルの資金が流れ込んだiShares Russell 2000 (IWM)、小型株専門のETFです。Russell 2000というのは小型株指数を指し、言い換えると、このETFはラッセル2000指数に連動するように作られています。しかし何故このタイミングで、こんなマーケットが大幅に下げている状況で、今年避けられていた小型株ETFに資金が流れたのでしょうか?下が、iShares Russell 2000 (IWM)の週足チャートです。


正に、天井の形成中といった様相です。現に、先週のローソク足(1)はサポートラインを割り、多くの人たちがダウントレンド入りを確信したことでしょう。しかし、最近の資金の流入で、ローソク足はサポートラインの上に戻ってしまいました(2)。このブレイクダウンはダマシ、単なる罠だったのでしょうか?

さっそく、こういう見方が出ています。
小型株に変化が見られるようになった。今週、大型株指数は下げているが、それとは反対に小型株指数は上昇している。今年嫌われ続けた小型株を考えると、これは見逃すことができない変化だ。もちろん、完全に底を打ったという確信はまだ無いから、ここで小型株を積極的に買うことはできない。しかし、そろそろ起きそうな反発ラリーに備えたい。 -- グレッグ・グエントナー(米公認テクニカル・アナリスト)
ライアン・デトリック氏(テクニカル・アナリスト)は、こんなことを指摘しています。
私の友人であり、そしてマーケットの優れた分析力を持つクリス・キンブルは、小型株の上昇開始を予想している。下が、その理由を示すチャートだ。
seeitmarket.com
キンブル氏のブログにアクセスし、上のチャートの説明を読んでみました。下記が要約です。
下半分はラッセル2000指数/S&P500指数レシオ、上半分はレラティブ・モメンタム・インデックス(相対力指数と同種の指数)だ。ラッセル2000指数/S&P500指数レシオが下げている時はS&P500指数の成績の方が良く、逆に上昇している局面は、小型株指数ラッセルの方が大型株指数S&P500より好調であることを示す。
現在の位置(1)だが、レラティブ・モメンタム・インデックスは売られ過ぎゾーンに入っている。そしてラッセル2000指数/S&P500指数レシオは、サポートになる可能性があるチャネルの下限に接触中だ。言い換えると、小型株指数ラッセルの下降が終わり、そろそろ上昇に転じる可能性がある。現在の状況は、9ヶ月前とは正反対だ。その時、レラティブ・モメンタム・インデックスは買われ過ぎゾーンにあり、ラッセル2000指数/S&P500指数レシオはチャネルの上限に達し、小型株の売り、そして大型株買いのシグナルが出ていた。
もう一度、小型株指数に連動するiShares Russell 2000 (IWM)の週足チャートを見てください。繰り返しになりますが、なだらかな半円が描かれ、どう見ても天井の形成中、といった様相です。更に、今日の投資環境は大きく変わり、投資家たちが資金を安全なものへ移動させていることを考えると、ここから小型株の上昇相場が再開するとは中々思えません。しかし、キンブル氏、グエントナー氏のような見方もあることを頭に入れておきたいと思います。


(情報源:ETF Fund Flows

A “Silent Buy” Signal in One Unloved Market Sector

What Does The Small Cap Outperformance Mean

Small Caps: Is It Time For A Rally?

コメント

lineの倍 さんのコメント…
russel 2000は売られすぎというBoAのレポートです。
http://www.zerohedge.com/news/2014-10-17/here-why-russell-2000-has-not-only-shaken-market-rout-rising

コレを見てTZAを手放しました・・・
T Kamada さんの投稿…
lineの倍 さん

記事ありがとうございます。
lineの倍 さんのコメント…
はやまったかなあ・・・?