米国株式市場: パニック売りの午前、午後は反発ラリー

株式市場の崩れが顕著になり、投資家たちの不安度が最高に達しています。恐怖&欲指数は、恐怖の絶頂を示すゼロに到達です。
CNNマネー
ここが恐怖の絶頂なら、この辺がマーケットの一時的な底になるのでは、という見方がありますが、下はS&P500指数の日足チャートです。


先ず今日の安値(1)ですが、ここはサポートになる可能性がある4月の安値と同レベルです。更に、今日の安値は9月の高値から9.8%下落した位置になり、本格的な調整に匹敵する10%の下げをほぼ達成しました。現に、S&P500指数は3%近い下落から大きく回復し、下げ幅を0.41%に縮小しています。下は5分足チャートです。

水曜のマーケット終了15分前時点
(1が寄付き、2の横線は昨日の安値を示します。)

もちろん、これで底打ち、上昇相場の再開、と簡単に元どおりになるとは思いません。もう一度、上のS&P500指数の日足チャートを見てください。順調に反発ラリーを展開したとしても、8月の安値付近(2)には売り手が待っていることでしょう。

今日の反発ラリーはテクニカル的なものであり、ファンダメンタルズに基づくものではありません。現に、今朝発表された経済指標はガッカリなものばかりです。
・ (米) 9月小売売上高 [前月比]: -0.3%(予想  -0.1%)
・ (米) 10月ニューヨーク連銀製造業景気指数: 6.17(予想 20.25)
・ (米) 9月生産者物価指数 [前月比]: -0.1% (予想 +0.1%)
クリスマスのショッピング・シーズンを控え、ここでの個人消費の落ち込みは、小売業界に心配材料です。下げが続く原油価格が大きく影響した事と思いますが、生産者物価指数はマイナスに転落です。連邦準備制度理事会は2%のインフレ率を目標にしていますが、過去2年間にわたり、それを達成できない状態ですから、マイナスに転じた生産者物価指数は気になります。

午後にS&P500指数が大きく反発したテクニカル的要因を、もう二つ見てみましょう。

・ ボラティリティ指数: 30を超える数値はマーケットの売られ過ぎを示す、と一般的に言われています。下の日足チャートで分かるように、ボラティリティ指数は30を瞬時突破です。



・ 米10年国債の利回り: 今日のように株が不安定な時は資金が株から国債に避難し、結果として国債の利回りが下がります。下は、10年国債利回り指数の日足チャートです。


昨日まで2%台だった利回りですが、Aで分かるように、利回りは今日瞬時1.86%まで大幅下落です。正に、株が投げられ国債へ資金が一斉に逃げてきた訳ですから、株の売り物は一時的に出尽くしです。

(情報源:U.S. Inflation Gauge Turns Lower 

Stock market scare as Dow drops 460 points

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