2014年10月10日金曜日

ジャンク債、国債、米国株式市場

リスクオン、リスクオフという言葉をよく聞きます。株やコモディティなどの危険度の高いものに資金を移動させるのはリスクオン、そしてそれとは反対に、安全な資産に資金を移す行為はリスクオフになります。ですから、今日のように株式市場が不安な状態では資金が株から他の安全なものに逃げますから、これは明らかにリスクオフです。

現在の状態はリスクオンなのか、それともリスクオフなのかを確認する一方法に、ジャンク債と国債の比較があります。危険度の高いジャンク債と安全な国債を比べることで、投資家たちはリスクオンに傾いているのか、それともリスクオフに傾いているかが分かります。


上のチャートが、利回りの高いジャンク債と国債を比較したチャートです。上昇している局面は危険度の高いジャンク債の成績が国債を上回ることを示し、投資家たちの姿勢がリスクオンであることを表します。下降する局面は、ジャンク債よりも国債が好まれている状態ですからリスクオフです。興味深いのはAのピークです。リスクオン相場が最高に達したのは今年1月であり、皆が積極的にリスクを取った相場は1月早々に終わっています。


上半分はジャンク債と国債の比較、下半分はS&P500指数(大型株指数)です。リスクオンのピークは今年1月でしたが、株の方はそこが天井にならず、その後も上昇し高値を更新です。言い換えると、株式市場は危険信号を無視して走ったことになります。下は、上のチャートを拡大し、最近の動きだけを見たものです。


投資家たちは危険信号に気がついたようです。9月19日以来、S&P500指数は5.2%の大幅下落です。

米国だけでなく、ヨーロッパや日本の株式市場も不安な状態ですが、ダグラス・カス氏(ファンド・マネージャー)は、今朝こんなツイートをしています。

「国債ファンドへの資金流入のピークだろうか?全世界で、国債ファンドへ流入した資金は160億ドル、史上最高額だ。」
正に、世界的なリスクオフです。しかし、「資金流入のピークだろうか?」、という見方が正しければ、株式市場はこの辺が目先の底になります。世界の投資家たちはパニックして株を売り、資金を国債に避難させたということは、多くの投資家が株を諦めたことを意味します。この辺で一時的に売りが止まる可能性がありますから、株式市場の短期ラリーというシナリオも考えられます。もちろん、短期ラリーはトレーダーたちの良い空売りチャンスになることでしょう。

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