2014年9月9日火曜日

米国株式市場: 個人が株に興味が無いのは当たり前!?

株を保有しているアメリカ人の数が、18年ぶりの低レベルに下落したことを伝える見出しです。
CNBCから
米国株式市場が底を打ったのは2009年3月、S&P500指数は666でした。今日、その数値は2000に達しマーケットは3倍に成長した訳ですが、多くの人々は株投資に参加していません。

連銀からの発表によると、2012年末時点で直接的、間接的に株を保有するアメリカ人は48.8%に及び、これは40.5%だった1995年以来最低の数値だ。(直接的に株を保有=個別銘柄に自ら投資している。 間接的に株を保有=ミューチュアル・ファンドや401Kを通して株に投資している。) 株の保有が顕著なのは富裕層だ。トップ10%の富裕層の93%が株を保有し、この数値は中産階級のほぼ2倍に相当する。更に、トップ10%の富裕層が81%の株を保有している。(CNBC)
株の所有がピークになったのは2001年だ。それ以来、株を保有する人たちの数はコンスタントに減り、貧富の格差が更に拡大した。 -- エドワード・ウルフ(ニューヨーク大学)
90年代の後半から2000年にかけて、米国株式市場はハイテク株、特にインターネット株が超人気となり、株は正にバブル状態でした。一日で50%増、150%増などといった異常に上昇する株が毎日現れましたから、人々は株投資に熱狂的になっていました。2000年にマーケットは天井、そしてその年の秋頃から下げが目立つようになりましたが、アナリストたちは「これは一時的な調整。絶好の買い足しチャンスだ」、を連発していました。個人投資家たちもアナリストの意見に賛成でしたから、誰もがマーケットの速い回復を信じ、下げ始めた株の買い足しに忙しい状態でした。

考えてみれば、株を所有する人が減っているのは当然かもしれません。たしかに今日のマーケットは好調ですが、2000年の異常なブルマーケットを経験した人から見れば、今日の株式市場はあまりにもおとなしすぎます。一日で3割、4割といった上げ幅に慣れてしまった人には、今日のマーケットは低金利な銀行預金と同じに見えることでしょう。

こういう見出しもあります。

CNNマネー
株よりも猫を所有する家庭の方が多い、という意味になりますが、株に投資する人が減っている理由がこう説明されています。
2007年と2008年のマーケットの厳しい下げで、資金が少ない個人投資家たちの株に対する態度がいっそう慎重になってしまった。
もう一つ指摘したいのは2001年に設定された新トレードルールです。2000年のブルマーケットの時は、2000ドル以上の資金があれば、誰でも信用口座を使って株のデイトレードをすることができました。しかし2001年に起きたインターネット株の暴落が原因となって、証券取引委員会は2万5000ドル未満の口座でのデイトレードを禁じてしまいました。(デイトレーダー: 5営業日内に4回、またはそれを超える回数のデイトレードをする人。) 要するに、資金の少ない人は頻繁な売買をする資格は無い、と言っているのと同様であり、この新ルールに多くの人たちが憤慨しました。株トレードを一般個人投資家から引き離したのは米政府機関です。

2万5000ドルのルールが好影響になったのは為替市場です。為替のトレードは数百ドルという低資金で始めることができ、更に高レバレッジですから、短期間で大きな利益を上げることが可能です。もちろん、その逆にあっと言う間に資金を無くすことも可能ですが、為替市場は資金の少ない人たちに新たなトレード機会を与えてくれました。

繰り返しになりますが、2万5000ドルという新ルールは愚策でした。小さな口座を禁じることで、一般個人によるデイトレードは消滅しましたが、現在のマーケットは機関投資家たちのカジノになっています。たった一秒の間に何百回もの売買が行われる超頻度トレードで分かるように、今日のマーケットではアルゴリズムを駆使した頻繁なトレードが主流になっています。今日の相場で投機を楽しむことができるのは資金が豊富なヘッジファンドのような機関だけですから、個人が株に興味を失うのは当然です。

(情報源: The stock gap: American stock holdings at 18-year low

Americans' Ownership of Stocks Hits 18-Year Low

More US families own cats than stocks

0 件のコメント: