8月の米雇用統計は単なる一時的な雑音!?

雇用統計が予想を大幅に下回ったことを報道する見出しです。


8月の米国非農業部門雇用者数は14万2000人増にとどまり、予想されていた23万人増には程遠い結果でした。

CNNマネー
上のグラフで分かるように。+14万2000人というのは、今年に入ってから最低の伸びになります。ガッカリな結果だった、という声が聞こえてきますが、こういう見方もあります。
今回の統計を額面通りに受け取る必要はない。先月、そして2ヶ月前のデータを調べて言えることは米国の雇用状況は今朝発表された数字以上に成長している。例を挙げれば、新規失業保険申請者数、求人数、ISM雇用指数を考慮すると、実際の数値は今朝発表されたものより大きくなる。もう一つの問題は、発表された結果は8月分であったということだ。歴史的に見て言えることは、8月は労働省からの調査質問に回答する人たちが減る傾向がある。(マーケット・ウォッチ)
現に、イアン・シェパードソン氏(Pantheon Macroeconomics)は、「今回の統計結果は単なる一時的な雑音だ」、と述べています。株式市場も、今日の発表を気にしていません。あと1時間ほど取引時間を残し、ダウ平均は現在+0.24%です。

CNBCテレビは、視聴者が参加できる「#NailTheNumber」という非農業部門雇用者数の予想コンテストを毎月行っています。見事に予想が当たったロニー・スクワイアズ氏は、どう予想したのか、という質問にこう答えています。
私には、あちこち旅をする機会があります。どこへ行っても聞くことは、「なかなか仕事が見つからない」、という声です。私は毎日CNBCを見ていますが、放送されているような経済回復は起きているとは思えません。ウォール街の人たちは、本当に外へ出て調査をしているのでしょうか?私が数々の町や市に行って実際に人々と話をして言えることは、人々はウォール街の人たちのように楽観的ではありません。
シェパードソン氏が指摘するように、今回の結果は一時的な雑音かもしれませんが、米国の雇用状況は決して良い内容ではありません。たとえば、前回の62.9%から62.8%に下がった労働参加率です。62.8%というのは36年ぶりの低数値であり、言い換えると9226万9000人の人たちが労働力人口に参加していません。

今回は予想以下になってしまいましたが、上のグラフで分かるように、去年の8月以来、非農業部門雇用者数は毎月増加しています。爆発的な伸びではありませんが、これを見る限り、米国の雇用状況は好転しています。しかし、ゼロヘッジはこんなことを指摘しています。
ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、アメリカには現在5300万人のフリーランサーが存在する。これは米国の労働力人口の34%に匹敵する数字だ。フリーランサーと言えば聞こえが良いかもしれないが、要するにパートタイマーのことだ。
34%もの人々がパートタイマー、まことに驚くべき数字です。コストの削減に忙しい企業は正社員の採用を避け、臨時社員を増やしている状況ですから、パートタイマーの増加は今後も続くことでしょう。

(参照した記事:HUGE MISS ON THE JOBS REPORT

Whoops! Jobs recovery lost steam in August

Record 92,269,000 Not in Labor Force; Participation Rate Matches 36-Year Low

"The People On Wall Street Aren't Seeing What's Really Going On In America"

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