ゴールドマン・サックス: 今は株を買い足す時だ!

終了時間まであと1時間ほどありますが、米国株式市場は方向を180度転換です。

S&P500指数の5分足チャート
Aは今朝の寄付き、BとCは昨日の安値と高値の位置を示します。日足チャートで見るとこうなります。


史上最高値を瞬時記録、そして反落です(1)。上昇する短期トレンドライン(2)を既に割っていますから、指数は20日移動平均線(3)を試す可能性があります。

ここが天井になるかは分かりませんが、5年以上も続いている上げ相場を考えると、多くの人たちは大きな下げがいつ起きても不思議ではない、と思っていることでしょう。もう一つ気になるのはこれです。

Ryan Detrick, CMT
上のチャートは、ライアン・デトリック氏のブログに掲載されていたものです。逆指標として有名な、株アドバイザーたちの弱気センチメントが示されています。最新の調査によると、「株に対して弱気」という回答は13.3%となり、これは1987年2月以来最低の数値です。正に、ベアは絶滅に瀕している状態ですから、ここでの積極的な買いは考え物です。

投資心理という面から見た場合、現在のマーケットは、どんな位置にあるでしょうか?下は、去年のブログに載せたものです。

現在の位置は、4番めの「陶酔」ではないでしょうか?著名投資家サム・ゼル氏(Equity Group Investments)は、こんなことを述べています。
米国株式市場は史上最高のレベルだが、米国の経済活動は史上最高のレベルではない。予想以下の決算を発表した企業に共通して言えることは、売り上げ、総収入に問題があったことだ。これが意味することは需要に不安があるということであり、このような状況でのマーケット史上最高値には疑問を感じる。今日のマーケットには、人々の投資心理を簡単に一転させることが可能な多くの心配な要素が存在している。こんなことを思うのは初めてだが、現状ではキャッシュ・ポジションは決して悪いアイデアではない。
ゴールドマン・サックスは、投資家たちを更に陶酔させようとしているようです。下は、ゼロヘッジからの抜粋です。
3分の2の確率で10%の調整が起きる、マーケットは30%から45%割高だ、と言っていたゴールドマン・サックスだが、態度を一転させている。デービッド・コスティン氏(ストラテジスト)は、「今は株を買う時だ」、と言う。理由はファンダメンタル分析に基づいたものではなく、今年のヘッジファンドの成績が低迷しているからだ。
ヘッジファンドの成績が悪いから株を買え?ヘンな理由ですが、こういう意味になります。今年の残り4ヶ月を使って、ヘッジファンド・マネージャーたちは成績の挽回を狙って、株を大きく買ってくる可能性があります。特に、年末のマーケットは強くなる傾向がありますから、私たち個人はファンドが買う前に株を買え、という訳です。

チャート:dshort.com 
上のチャートで注目したいのは、ニューヨーク証券取引所から公表される証拠金債務(赤い線)です。(青い線はS&P500指数を示す。両方ともインフレを考慮した数値です。) 現在の証拠金債務は史上最高のレベルにあり、投資家たちは目一杯信用口座を利用している状態です。こんな状態で、やや大きめな下げが起きれば、言うまでもなく追い証の続出です。万が一に備えてプットの買い、または資金の一部をベアETFに割り当てた方が良さそうです。


(参照した記事:Sam Zell: Stock market correction coming

Bears At Their Lowest Level Since 1987. Now What?

Goldman Goes Full Retard: Buy Stocks Because Hedge Funds Suck; Also Chase Momentum And Beta

NYSE Margin Debt Remains a Cause for Concern

コメント

匿名 さんのコメント…
ソロス氏は6月に買ったプットをまだ保有しているのかがポイントだと思います。
前回は年末に買い、3月中旬頃損切を行ったようです。
ソロス氏が今回も同じように損切を決めるということになれば、その時期は直ぐそこに迫っています。
 私は絶滅寸前の弱気派ですが、1987年2月にベア指数が最低値を付けてからブラックマンデーが起きるまでは、半年以上の猶予がありました。ゴールドマンが言いたいことも分からなくもないです。
T Kamada さんの投稿…
匿名 さん

コメント有難うございます。私も、この部分に同感です。>「1987年2月にベア指数が最低値を付けてからブラックマンデーが起きるまでは、半年以上の猶予がありました。ゴールドマンが言いたいことも分からなくもないです。」