チャートだけで判断した場合の米国株式市場

政治、経済、海外情勢などは考慮しないで、単にチャートだけで米国株式市場の様子を見てみたいと思います。下は、S&P500指数(大型株指数)の日足チャートです。


今年の動きが示されていますが、先ず明らかに言えることは、トレンドは上昇基調です。言い換えると、S&P500指数がアップトレンドラインより上で推移している限り、買いが基本的な姿勢です。

下に入れた指標はストキャスティクスです。20以下は売られ過ぎ(買いシグナル)、80以上の数値は買われ過ぎ(売りシグナル)を示します。現在のようにアップトレンドの場合は、原則的に売りシグナルは無視です。チャートを見ると分かりますが、ストキャスティクスが80を超えた、という理由だけで空売ると痛い目にあいます。「80を上回る数字はマーケットが強い証拠だから買いだ」、と判断する人たちもいます。

アップトレンドで注目したいのは、買いシグナルとなる20以下の数値です。円で囲いましたが、現在の数値は17.30(A)です。マーケットは売られ過ぎであり、買いのチャンスが訪れていることが表示されています。もちろん、米株は割高だ、マーケットは天井の形成中だ、といった声が聞こえてきますから、ここでの買いに疑問を感じる人も多いことでしょう。

ここでの買いは正しい、この位置での買いは間違っている、ということは最終的にマーケットが教えてくれます。思惑どおりに上昇なら、直近の高値に達したところで一部利食いです。もし見方が外れ、S&P500指数がアップトレンドラインを割ったら損切りです。

次に、小型株指数ラッセル2000に連動するETFの日足チャートを見てみましょう。


今年全体的に見てみると、A、Bの平行に走る線で分かるように、小型株指数はレンジ内での動きが続いています。Bの下限まで下がってくれると買いやすいのですが、現在ラッセル2000は8月の安値をテスト中です(C)。更に、ストキャスティクスは売られ過ぎですから、この辺で反発ラリーが起きる可能性があります。しかし、Bの下辺を割った場合は大きな売りシグナルになります。下が週足チャートです。


正に、小型株指数は天井の形成中といった様相です。もしBの下限を割った場合は、D付近まで大きく下げる可能性があります。

まだS&P500指数の週足チャートを見ていませんでした。


強いアップトレンドですが、注意したいのはトレンドライン(1)と8月の安値(2)です。先ず、トレンドラインを割ることで上昇の勢いの衰えが確認され、更に8月の安値を割ることでダウントレンド入りの可能性が濃くなります。

コメント

匿名 さんのコメント…
質問があります。
ラッセル2000の週足で、Bの下限を割った場合D付近まで大きく下げる可能性があるとのことですが、Dはどのように導くのでしょうか。

宜しくお願いします。
T Kamada さんの投稿…
匿名さん

こんにちは。このチャートをご参照ください。(https://www.tradingview.com/x/EZTpDhsV/)

矢印を入れましたが、Dというのは古いレジスタンスラインです。下げが始まった場合、株価は古いレジスタンスラインまで戻る傾向があるので、D付近まで下げる可能性があると書きました。
匿名 さんのコメント…
回答有難うございます。
匿名 さんのコメント…
こんにちは。TOOKYOからです。
ラッセル、日本の新興にも影響あるとおもうのですが、個別で指標的な銘柄ありましたらお教えて頂きたいのですが?
個人的には、時価総額は調べていませんが、テスラ、ネットフリックスをみています。
よろしくお願いします。
T Kamada さんの投稿…
匿名さん

こんにちは。テスラ、ネットフリックスのような株でしたら、一般的に言われる人気株になると思います。

つい最近の例で分かることはアリババ(BABA)の圧倒的な人気です。ですから、これに関連した銘柄は良い指標になると思います。例はアマゾン(AMZN)です。

ソーシャル・ネットワーキングも注目です。例はフェイスブック(FB)、ツイッター(TWTR)、グーグル(GOOG)、マイクロソフト(MSFT)です。

そして何と言っても米国を代表するのはアップル(AAPL)です。

他にも色々テーマがありますが、たとえばソーラー関連、ファースト・ソーラー(FSLR)があります。

その他にも半導体、テレコミュニケーション、バイオテクノロジーと色々あるので、少数の銘柄にしぼるのは難しいです。