マーケットの天井とエネルギー株

米国株式市場は天井の形成中だ、という声をよく聞くようになりましたが、ジェームズ・バーテロニ氏は日曜のブログでこんなことを指摘しています。

バーテロニ氏のブログから
経済サイクル(緑の点線)と株式市場のサイクル(赤い点線)を示すチャートです。見てのとおり、マーケットの天井、言い換えるとブルマーケットの最終段階からベアマーケットの初期にかけて買われるのはエネルギー株です。ということで、エネルギー株のETFのチャートを早速見てみました。


6月がピークになり、最近は弱さが目立ちます。長期トレンドを示す200日移動平均線(赤)は上向きですが、中期トレンドを示す50日移動平均線(青)は明らかにに下降しています。どう見てもエネルギー株が積極的に買われている、という状態ではありませんから、米国株式市場が本格的な天井を形成するのはこれからでしょうか?

バーテロニ氏が勧めているのは、単にエネルギー・セクターのチャートを見るのではなく、エネルギー・セクターを他のセクターと比べることです。もし現在進行しているブルマーケットが最終段階なら、エネルギー株の伸び方は他のセクターの伸びを上回っている必要があります。実例として、バーテロニ氏はエネルギー株をヘルスケア株、一般消費財株、一般産業株、インフォメーション・テクノロジー株、金融株と比較してこう結論しています。
もしブルマーケットが終わりに近いのであれば、スイング・ポイントとなった安値を割ってはならない。もし割るようなら、ブルマーケットはもうしばらく続く。 
週足チャートを使って氏の言葉を説明します。


上半分はエネルギー株のETFのローソク足チャート、下半分はエネルギー株のETFと一般消費財のETFを比較したものです。1のように下降している部分は、エネルギー株のETFの伸び率が一般消費財のETFの伸び率を下回っていることを示し、その反対に上昇している部分(2)は、エネルギー株のETFの成績が一般消費財のETFの成績を上回っていることが示されています。


Aの部分を見てください。下降するトレンドラインを突破するブレイクアウトが起きています。言い換えると、エネルギー株が優勢になったことを示し、ブルマーケットが終わりに近い、という危険シグナルが発せられました。しかし、問題はこれです。


1を見てください。最近は下げが顕著になり、エネルギー株の成績が一般消費財より悪くなっています。2がバーテロニ氏の注目しているスイングポイントです。もしこのスイングポイントを割るなら、一般消費財のETFが完全に優勢となり、ブルマーケットの継続を意味します。これと同様な状況は、ヘルスケア株、一般産業株、インフォメーション・テクノロジー株、金融株との比較でも見ることができます。繰り返しになりますが、上げ相場は最終段階だ、と結論するためには2の安値が守られる必要があります。

(参照した記事:Sector Rotation: Using The Energy Sector To Gauge The Market Cycle

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